食中毒予防の3原則

1菌を付けない

  • まな板などの調理器具は清潔に。離乳食用を別に用意するのもよい。
  • 濡れたままのふきんで食器などをふかない。
  • 調理前や食事を食べさせる前には必ず手洗いを。

2菌を増やさない

  • ミルクは飲む直前に作り、飲み残しは必ず捨てる
  • 離乳食をまとめて作る時は、すぐにさまして清潔な容器に小分けして冷凍する。
  • 冷凍室や冷蔵室も過信せず、早めに食べきる。

3菌をやっつける

  • 食品は75℃以上で1分以上加熱
  • 使用後のほ乳瓶は必ず消毒する。
  • 食器類、おしゃぶりなどもこまめに洗浄・消毒を。

教えて!Q&A

食中毒はどんな症状?
発熱、嘔吐、下痢、腹痛などがおもな症状で、うんちに血が混ざる血便が出ることもあります。下痢は水っぽい便が、1日に10回以上続くことも。嘔吐や下痢が続くと急速に水分が奪われ、脱水症を起こしやすくなります。脱水症になると、けいれんや意識障害などのショック症状を起こしたり、危険な状態になることもあります。
病院には、すぐに行くべき?
水様便が止まらず、機嫌が悪くぐずり続けるようなときは、早めに小児科を受診しましょう。受診するときは便のついたおむつをビニール袋などに密閉して持っていくか、スマホなどで写真に撮っていくと診断がしやすくなると思います。おうちに同じ症状の人がいるかなども伝えましょう。
看病で大切なことは?
食中毒の症状がみられたら、脱水症を避けるために、水分補給をすることがもっとも大切です。母乳を飲んでいる赤ちゃんは、1回の哺乳量を少なめにするために、1回の授乳時間を短めにし、いつもより飲ませる回数を増やしてください。ミルクの場合も、やはり少量ずつ回数を多く与えましょう。赤ちゃんの水分補給は、母乳やミルクのみでOKですが、離乳食後期以降の赤ちゃんは、薬局などで市販されている電解質をとれる子ども用イオン飲料や、みそ汁の上澄みを、少量ずつ頻繁に与えてみるのもよいでしょう。
離乳食はどうしたらいい?
吐いているときは固形物を避け、母乳やミルク、電解質飲料などの水分のみにして、おなかを休めましょう。栄養の補給はおなかの調子が戻ってからで大丈夫。嘔吐がなくなり、食欲が出てくれば、下痢が続いていても食事を再開してかまいません。これまで食べたことのあるものを原則として(調子の悪い時に初めてのものは与えない)、みそ汁や野菜スープなどから、徐々におかゆやうどん、煮物、りんごなどの消化のよい食事を与えましょう。

記事の情報は2020年5月現在のものです。