運動量が増える1歳半以降の子どもにとって、おやつは「第4の食事」。まだ食事を一度にたくさん食べられないため、おやつでエネルギーを補う必要があります。また、おやつの時間は水分補給のよいタイミングにも。からだだけでなく、心の栄養にもなるおやつ選びのポイントを紹介します。
お話: 管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)
運動量が増える1歳半以降の子どもにとって、おやつは「第4の食事」。まだ食事を一度にたくさん食べられないため、おやつでエネルギーを補う必要があります。また、おやつの時間は水分補給のよいタイミングにも。からだだけでなく、心の栄養にもなるおやつ選びのポイントを紹介します。
おにぎりやいもなど、体を動かすための炭水化物を中心に。食事で不足しがちな栄養素を補うため、野菜類・果物・乳製品などと組み合わせるのがおすすめです。
【おやつ例(1歳半~2歳頃)】 ・ゆでさつまいも50g、牛乳100ml ・ロールパン1個、りんご1/4個、麦茶 ・バナナ1本、キャンディチーズ3個、麦茶
【おやつ例(3~5歳頃)】 ・おにぎり小2個(100g)、みかん1個、麦茶 ・チーズサンド(食パン8枚切り1枚+スライスチーズ1枚)、麦茶 ・ホットケーキ1枚(80g)、果物ジュース100ml
1日1~2回、10時と15時がめやす。食事との間隔が2~3時間あくようにしましょう。「今日の分」など、食べる量だけお皿に出すのがおすすめ。おやつを食べすぎて食事量が減ってしまわないように、おかわりはさせないようにしましょう。
甘くないビスケットやせんべいなどがおすすめ。油脂の多い洋菓子やチョコレート類、砂糖の多い和菓子は血糖値が下がりにくく、食事に響く可能性があるので、できるだけ避けて。こんにゃく入りゼリー、ガム、飴、白玉もち、ナッツ類は誤嚥の恐れがあるので3歳頃まで与えません。
あげても大丈夫ですが、「1日1回まで」や「お誕生日の日だけ」など、量や約束事を決めて。砂糖の甘さはクセになり、子どもが大好きな味でたくさん欲しがります。強い甘さに慣れると、食材のもつ繊細な甘みを感じにくくなるので、味覚の発達のためにも、あげるのは3歳くらいまで待って、なるべく遅らせるのがおすすめです。