1歳半~2歳

好き嫌いがはげしくて、とくに野菜はまったくといっていいほど食べません。

2歳7カ月の男の子です。好き嫌いが多く、つい、子どもが食べたがるものばかり出してしまいます。嫌いなものも、無理にでも食べさせたほうがよいのでしょうか。

お話: 管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)

食べ物の風味に慣れるまでは、時間がかかります。

子どもの好き嫌いには、その食べ物を食べ慣れておらず、受け入れるのに時間がかかっているという理由があります。また、おとなより咀嚼力が弱いので、かたかったり、かみにくいだけということもあります。

とくに野菜には、子どもには受け入れにくい風味のものがたくさんあります。たとえば、ピーマンの苦み、ナスの渋みと独特の食感、トマトの酸味、セロリの香りなど、おとなはそこがおいしいと思う特徴が、子どもにはおいしいと感じられないことも。ほうれん草や小松菜などの葉物野菜や、ひじき、しいたけなどの「緑、黒」という色が嫌ということもあります。
これらは経験の差によるもので、繰り返し食べて経験することで、おいしく感じるようになってきます。おいしいと感じられるようになるまでどれくらいかかるかは、個人差があるようです。

食材の切り方や調理方法、味付けなどに変化をつけてみて。

子どもが苦手にしている食材を出すときは、風味をやわらげるような調理をしてみましょう。具体的には、次のような方法があります。嫌われやすい野菜については、おすすめの調理方法がありますよ。

・うまみのある肉、ハム、ベーコン、油揚げ、しらす干し、かつおぶしなどと組み合わせる
・ゆでたり水にさらしてあく抜きをする
・だしをきかせる
・油のうまみを利用する
・小さくきざみ、少量を隠し味に使う
・ごまやのりで香ばしくする

【ピーマン】
色が悪くなるくらいに下ゆでしてから、うまみのある肉などと調理します。

【なす】
水にさらしてあく抜きをし、油で炒めたり揚げたりします。

【トマト】
加熱して酸味をとばします。口に残りやすい皮はむいて。

【セロリ】
少量をほかの野菜や肉と煮たシチューなどに入れて、隠し味に使います。

【ほうれん草や小松菜などの葉物野菜】
やわらかくゆでて短めにきざみ、ごまあえ、のりあえ、ピーナッツあえなどにしてみましょう。繊維が強く残るものは、奥歯の大きさに合わせて1~2cmくらいの長さに切りましょう。

【根菜類】
咀嚼力に合わせて充分加熱して、やわらかくします。

このほかにも、薄くてペラペラしているレタスや白菜、わかめは、加熱してきざみます。皮が口に残る豆、ナスなども、皮をむきます。いもやかぼちゃ、豆のように、口の中がパサパサになるものは、煮物やスープなど水分を残した料理にするとよいでしょう。

食べたことをほめ続けると、よい記憶が残って「好き」につながります。

調理を工夫したら、少しずつ食卓に出し続けてみてください。おとなもいっしょに「おいしいね」と食べてみせて。子どもが少しでも食べたら、たくさんほめてあげましょう。好きでない味でも、一生懸命食べたことをほめ続けると、その野菜の味がよいイメージになり、好きな野菜が増えていきます。
2歳頃というと、まだおとなの話をよく理解・記憶することができない時期です。なるべく怒ったり、いらいらせず、家族で楽しく食事できるのが一番いいですね。

※記事の情報は2018年4月現在のものです。