0〜4カ月頃

離乳食を始める前に、果汁を与えてもよい?

4カ月の男の子です。母が「離乳食を始める前に、果汁を与えてみたら」と言います。今は与えなくてもよくなったと聞きますが、なぜなのでしょうか?

授乳量が減らなければOKですが、離乳に効果はありません。

以前は離乳の準備として、生後2カ月頃からは薄めた果汁を、3カ月頃からは野菜スープを与えることが推奨されていました。 その目的は「離乳開始前に母乳やミルク以外の味を体験させること」「スプーンに慣れさせること」などでした。

しかし研究が進み、
・果汁の摂取によって母乳やミルクの摂取量が減少する
・たんぱく質、脂質、ビタミン類や、鉄・カルシウム・亜鉛などミネラル類の摂取量低下が危惧される
・乳児期以降における果汁の過剰摂取傾向と、低栄養や発育障害に関連がある

といったことが報告されるようになり、栄養学的な意義は認められなくなりました。味の体験についても、離乳食は「はじめての食材を少量(ひとさじ)ずつ進めていく」ものなので、ミルクや母乳以外の味は離乳食開始後にならしていっても問題ない、と考えられるようになりました。
また、ほ乳反射(口に入ってきたものを強く吸う、生まれながらに備わっている反射)が消失していく5~7カ月頃にかけて、スプーンが口に入ることも受け入れられていくため、現在はスプーンなどの使用は離乳の開始以降でよい、とされています。

果汁は母乳やミルクの量に影響するほどたくさんあげるのでなければ、害になるわけではないので与えて構いません。しかし、とくに必要なものではありません。

与える場合は量に注意。薄めることも忘れずに。

果汁はあえて与える必要はありませんが、赤ちゃんが母乳やミルク以外のものを飲む姿が、成長を感じる喜びとなるのならば、その喜びは残しておいてかまいません。その場合は飲ませすぎないように必ずスプーンで与えること、果汁は薄めてあげることを忘れないようにしましょう。

※記事の情報は2017年10月現在のものです。