7、8カ月頃

エアコンの効いた室内ではどんな服装がいいの?

8カ月の男の子です。からだが冷えすぎないよう、室内でエアコンがついているときは薄手の上着やレッグウォーマーを着せたいのですが、いやがって困っています。肌をさわるとちょっと冷たいのですが、このままでよいのでしょうか。

お話: 助産師・保健師 田中 淑恵(たなか としえ)

快適な室温になるようエアコンだけでなく湿度も調整を。

2歳前頃までは体温調節中枢が未熟で、暑さや寒さについては、おとなが注意深く調整することが大事です。エアコンの設定温度は、基本的に「外気温との差が5℃まで」になるようにしましょう。乳幼児のいる家庭では、室温は26~28℃くらいが望ましい温度です。※ただし35℃を超える猛暑日は、外気温との温度差よりも「室温」を優先してください。
また、体感温度は湿度にも左右されます。湿度が80%を超えると蒸し暑く感じ、60%以下だと涼しく感じますので、除湿機能を使うなど工夫しながら、室温を下げ過ぎないことを念頭におきましょう。冷たい空気は下にたまるので、エアコンの風向きを「水平」にしてサーキュレーターや扇風機を天井に向け、室内の空気をかく拌すると、体感温度は下がります。
また、エアコンの設定温度だけを見るのではなく、子どもがあそんだり寝ている場所の温度も見てください。おとなの背丈より低いところに寝かされている赤ちゃんの周囲は、冷たい空気がたまって冷えやすいです。扇風機やエアコンの風が直接当たらないように注意が必要です。

「おとなより1枚薄く」が着せ方のめやす。汗の量にも注意を。

おとなに比べて体温が高く、基礎代謝が盛んで暑がりの赤ちゃん。「お母さんより1枚薄く」が着せ方の目安です。からだを自由に動かせるよう、薄着に慣らしていきましょう。
活動しているときの赤ちゃんの手足は、タンスやテーブルをさわったときと同じ位の温度に感じます。それ以上に冷えていると感じるなら、重ね着をするのではなく、室温を見直してください。また、着せ方の目安に赤ちゃんの汗があります。たくさん汗をかいているなら、着せ過ぎのサインです。

※記事の情報は2018年7月現在のものです。