3歳~5歳

仕上げの歯みがきはいつまで必要?

3歳後半の女の子です。子どもはささっと歯みがきを終えてしまうので、いつもその分ていねいに仕上げみがきをしていますが、このまま「仕上げみがき中心」でいいのかが心配です。仕上げはいつまで、どのくらいやってあげればいいでしょうか。

お話: 歯科医師 丹野 可奈子(たんの かなこ)

10歳頃までは仕上げみがきが必要です。

仕上げみがきはいつまで、と年齢で区切ることは難しいですが、おおむね小学校3~4年生くらい(乳歯の奥に生える「6歳臼歯」が生えそろい、前歯上下4本が永久歯に生えかわったあと)がめやすです。小学校に上がると、子どもひとりで歯をみがく機会が多くなりますが、まだすべての汚れを落とせるようにはなりません。自分で磨けるように促しながらも、親の目によるチェックが必要です。

3歳後半というと、まだ歯ブラシを上手に使えず、苦手意識のある子も多いでしょう。いまは仕上げみがき中心で構いません。歯みがきの習慣づけができているようなら、「上の歯みがいて~、はい、次は下の歯ね」など、声かけをしながら「みがき方」を覚えられるようにフォローしてみてください。

みがけているか、チェックだけでも続けてあげて。

ある程度自分でみがけるようになったら、仕上げみがきではなく「みがけているかどうか」のチェックだけでも。子どもには使用が難しいフロスで、歯間の仕上げをしてあげるのもよいでしょう。また、歯垢を赤く染める薬剤を使って歯みがきの練習をすることも、上達につながります。

たとえば働いていて、平日の夜に仕上げみがきの時間をとれなくても、土日や時間がとれそうなときだけでもかまいません。いつもより少しだけでいいので、手をかけてあげる日を作りましょう。

保護者の方は、子どもがみがけない部分の把握とそのフォローを、毎日でなくともよいので、できるかぎり続けてあげてください。完全に手を離さないで、できる範囲で見守るのがコツです。

※記事の情報は2021年5月現在のものです。