7、8カ月頃

小児科との上手なつきあい方を教えてください。

7カ月の男の子です。小児科との上手なつきあい方、受診の際に気をつけたいことを教えてください。

お話: 小児科医 竹内 邦子(たけうち くにこ)

通いやすく小児専門医がいるクリニックを。

ふだんの通院や予防接種などの受診には、通いやすく、なるべく小児科専門医がいる医院がよいでしょう。身近にかかりつけ医があると、病気になったときだけでなく、発育のようすや日々のちょっとした心配も相談できて安心です。

【かかりつけ医を選ぶポイント】
信頼できるかかりつけ医を選ぶポイントですが、次の点をチェックしましょう。

①子どものことを何でも相談できる。
②専門分野外のことは、適切な医師を紹介してくれる。
③処方する薬の必要性についてきちんと説明してくれる。飲ませ方の工夫についても相談にのってくれる。
④家庭でのケア(夜間に悪化してしまった場合などの対処法)や次回の受診のめやす、気をつけるべき症状などについて、わかりやすく教えてくれる。

相性の良しあしは人それぞれです。コミュニケーションがとりやすく治療方針にも納得のいく、親と子どもに合った医院を見つけましょう。

子どもの情報、症状を正確に伝える。

受診の際に気をつけたいのは、症状や子どもの情報を正確に伝えることです。

●症状について:いつから何度くらいの熱があるか、せきや鼻水、下痢などの症状はあるかなど。インターネットなどでダウンロードできる「熱型表」(発熱のようすをグラフにつけられるもの)などを利用すると記録や説明がスムーズです。経過が長い場合や心配な点があれば、メモをとっておいて持っていくといいですね。
かかりつけの先生がいたとしても、24時間365日対応することは困難です。救急外来をはじめ他院にかかった場合に言われたことや、検査や処置の内容をお薬手帳や熱型表などに書き込んでおくのもおすすめです。

●子どもの情報:出生体重や出生週数、現在の体重、今までにかかったことがある大きな病気、済ませた予防接種、かかったことのある感染症、アレルギー体質はあるか、などです。また、平熱はふだんから意識して計っておいた方がよいでしょう。

※記事の情報は2022年5月現在のものです。