1歳半~2歳

2歳違いの兄のやきもちがひどくて目が離せません。

2歳6カ月の男の子です。次男が生まれて2カ月。2歳違いの兄のやきもちがひどくて目が離せません。赤ちゃんが寝ているときは、長男と向き合うようにしているつもりですが、いっしょにかわいがってくれる日がくるのか、心配です。

お話: 保育アドバイザー 深津 高子(ふかつ たかこ)

お兄ちゃんになるにはゆっくりとした段階を経て。

お兄ちゃんから見ると、突然大好きなお母さんをとられた失恋状態のようなもの。そして赤ちゃんがみんなの注目を集めるなか、「お兄ちゃんなんだから」と言われてもよくわからないし、やきもちを焼くのも仕方がないことです。このジェラシーは弟への愛おしさとともに消えていきますが、いくつか試せることもあります。

2人だけの時間をつくってあげる。

赤ちゃんが寝ているときや、赤ちゃんをお父さんにみていてもらうなどして、お兄ちゃんと2人だけの時間をつくってあげましょう。寝る前に絵本を読むという儀式のような時間でもいいし、2人でスーパーへ買い物に行くのもいい。「いっしょに○○したねー」という2人だけの親密な時間をつくって、ちゃんと自分にも目を向けてくれている、ということを感じさせてあげましょう。
またお兄ちゃんが赤ちゃんの頃の写真を見せてあげるのもいいですね。「みんなにかわいい、かわいいって言われて抱っこされてたのよ」「あなたがおなかにいたときね…」などと話してあげてください。自分も赤ちゃんの頃があって、こんなに大切にされていた、と理解できれば、少しずつ現状を受け入れる気持ちが芽生えてくるでしょう。

お手伝いしてもらい感謝の気持ちを伝える。

「赤ちゃんは、あなたがそうであったように自分ではなんにもできない」こと、「自分でごはんも食べられないからお母さんが手伝ってあげないといけないのよ」、と目を見てちゃんと説明してあげましょう。彼のできる範囲で協力を仰ぐのもいいと思います。「おむつ持ってきてくれる?」「ティッシュお願い」などとお手伝いを頼み、「あなたがいるからお母さん、本当に助かっているよ」と感謝の気持ちを伝えましょう。大好きなお母さんから褒められることで、自分も家族の中で何かに貢献できるという嬉しさ、そして自信につながります。

※記事の情報は2016年11月現在のものです。