1歳半~2歳

上の子といっしょになって、同じおやつを欲しがります。

1歳11カ月の男の子です。上に3歳9カ月の息子がいるのですが、お兄ちゃんと同じおやつを欲しがります。あげても大丈夫でしょうか。

お話: 管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)

あげる場合は量を決めてあげましょう。のどを詰まらせるものは避けて。

消化吸収に時間のかかる油脂の多い洋菓子やチョコレート類、砂糖の多い和菓子などは、3歳を過ぎるまでは避けたいですが、お兄ちゃんが食べていたりすると自分も欲しくなるもの。あげてもいいですが、量を決めてあげましょう。油脂や砂糖の多い、少量で高エネルギーのものは、食品表示を確認して1日1回50kcal程度までにして、パンや果物などと組み合わせて出すのがおすすめです。「チョコは1週間に1回ね」、「3歳になったら食べようね」などと約束事を決めるのもいいですね。
ガムやアメ、おもち、ナッツ類、こんにゃく入りゼリーなどは、のどを詰まらせたり、誤嚥などの事故につながりかねないので、今はまだ避けたほうがいいでしょう。

食事に響かない時間と量に。

この時期のおやつとは、3回の食事で足りないエネルギーや栄養素を補うためのもの、いわば “第4の食事”です。次の食事に響かないよう、時間と量を決めてあげるようにしましょう。あげる時間は、次の食事まで2~3時間空くようにして、ダラダラと食べさせないことが大切です。夕食後も避けましょう。量は1~2歳なら1日1~2回、合わせて約100~150kcal、3歳以上なら1日1回、約200kcalがめやすです。

基本は、ふだんの食事で不足しがちなものや炭水化物を中心に。

幼児のおやつには、ふだんの食事で不足しがちなものをあげるようにします。乳製品が摂れていないようだったら牛乳やヨーグルトを、ビタミン類が足りてなさそうだったらバナナやりんごなど果物を。1回の食事の量が少ないようだったら、鮭入りおにぎりや、チーズ、ツナサンドなど、ごはん代わりになるものがおすすめです。
このほか、消化吸収の早いいも類、とうもろこし、クラッカー、せんべい、糖分や油脂の多すぎないビスケットやホットケーキなど、炭水化物を中心に考えるといいでしょう。

※記事の情報は2020年8月現在のものです。