1歳2カ月頃の早食いは、一過性のことが多いので見守って。
前歯が生えそろい、前歯でかじりとったり、かたくなってきた奥の歯茎で飲み込みやすくなるまで噛む練習をしたりしている時期です。前歯でかじりとることはできますが、奥歯(第一臼歯)が生えてくるのは1歳4~5カ月頃なので、噛むことは不十分で丸のみしてしまい、早食いもみられます。一過性のことがほとんどなので、見守ってあげましょう。
12~18カ月頃
1歳2カ月の男の子です。うちの子はとても早食いです。ちゃんと噛んでいるのかよくわからないので心配になります。
お話: 管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)
前歯が生えそろい、前歯でかじりとったり、かたくなってきた奥の歯茎で飲み込みやすくなるまで噛む練習をしたりしている時期です。前歯でかじりとることはできますが、奥歯(第一臼歯)が生えてくるのは1歳4~5カ月頃なので、噛むことは不十分で丸のみしてしまい、早食いもみられます。一過性のことがほとんどなので、見守ってあげましょう。
おとなの方が食べさせるときは、「おいしいね。カミカミしようね」などと声をかけながら、ゆっくりと口に運んであげるといいでしょう。ひと口の量が多いと噛みにくいので、調節してください。くぼみのあるスプーンで食べものをすくい、赤ちゃんの下唇にのせ、上唇が閉じるのを待って、スプーンを水平に引き抜きます。赤ちゃんが自分の唇を使って、食べものを口の中に取り込むように食べさせます。スプーンで切れるくらいにやわらかく煮た人参などから、1㎝角にしたもの、10円玉くらいに薄く切ったものなどを食べさせて、お口が動く様子を見てみましょう。
献立がおじやのような一品ものだと早食いになりがちなので、主食とおかずに分けて二皿以上にしたり、手づかみしやすいメニューを一品加えたりしてみるとよいでしょう。前歯でかじりとらせることも噛む練習に適しています。手づかみさせると、どんどん口に押し込むこともあるので、必ずそばで様子をみてあげて。最初のうちは、お母さんが大きいかたまりを持って口に運んで、かじりとらせてあげてもいいでしょう。
※記事の情報は2020年5月現在のものです。