1歳半~2歳

寝相が悪い子ども。寝るときの服装はどうしたらいい?

2歳の男の子です。いつもふとんを蹴って寝ています。どうせふとんを蹴ってしまうのなら、厚めのパジャマにして、ふとんを薄くしてもよいでしょうか。

お話: 助産師・保健師 田中 淑恵(たなか としえ)

まずは、よく眠れているかを見てみましょう。

子どもはおとなに比べて睡眠周期が短く、寝ている間も寝返りを繰り返します。子どもは暑さ、寒さに関係なく基本的に動いて寝るものなので、まずはきちんと安眠できているかどうかを見てみましょう。つい「温かくしてあげよう」と思いがちですが、体温の発散がうまくいかないと、かえって上手に眠れません。

背中が汗ばんでいたら「着せすぎ」のサイン。

「厚めのパジャマにして、ふとんを薄く」ということですが、もし寝ているときに背中が汗ばんで寝苦しいようすなら、ふとんが厚すぎたり、パジャマを着せすぎていると考えられます。もし下着を着せている場合は、半袖にしましょう。

パジャマの厚さに関わらず、寝冷えの原因になるので、おなかは温めるようにして。
・上着の長さがあるパジャマを選ぶ
・おなかが出ないようにズボンにしっかり上着を入れる
・スリーパーや、ベストを組み合わせる
などの対策をしましょう。基本的に靴下、帽子は必要ありません。

寝具は通気性や吸湿性の高いものを選んで。

シーツやタオルケットなどの寝具は通気性・吸湿性のよい綿などの素材を選ぶようにしましょう。
枕カバーやシーツがボア素材だったり、からだに直接毛布をかけると、一見温かそうですが、蒸れやすく、かゆみが出ることも。また、ダウンや毛布を増やすと、重くて寝苦しいために、寒くても無意識に蹴ってしまいます。
子どもは手足で体温調整するので、手足が冷えてもからだを触って温かければ、ふとんをそれ以上厚くする必要はないでしょう。

子どもが気持ちよく眠れるようであれば、冬でもタオルケット+毛布、といった形でもよいかと思います。子どものようすを見て、安眠できるよう環境を整えてあげましょう。

※記事の情報は2019年10月現在のものです。