おかずでごはんを食べるのは、意外とむずかしいものです。
白いごはんはチャーハン、炊き込みごはんやふりかけごはんのように、はっきりした味ではないので、好きではないのでしょう。おとなはごはんとおかずと別々に食べながら、口の中でいっしょにして「おかずの味でごはんを食べる」ことができます。しかし2歳半頃では、そうした組み立てはまだむずかしいもの。それよりも、最初からごはんにおかずを混ぜて食べる方が、楽だしおいしいな、と思っているのかもしれませんね。
ごはんはよく噛まないと、甘みが感じられません。これから成長して食べ方や噛み方がより上手になってくると、だんだんと白いごはんとおかずの組み合わせもおいしく食べられるようになるのではと思いますよ。
白いごはんも「練習」のつもりで出してあげて。
今は、チャーハンや炊き込みごはんの登場回数が多くなってもかまいません。はじめは具材もごはんと同じようなやわらかさで、大きさも小さめだと食べやすいものですが、だんだん、いろいろな固さや大きさの具材にしてみましょう。
咀嚼する力がついてくると、ひと口の料理のなかに固いものとやわらかいものが混ざっていたり、食べ物の大きさがさまざまだったりしても上手に食べられるようになります。口の中で、あまり噛まずにのみこめる部分とよく噛まなければならない部分を感じてより分け、それぞれの固さや大きさに応じた噛み方ができるようになります。
そうなると、白いごはんとおかずの組み合わせもおいしく食べられるようです。上手になるのを気長に待ってあげてください。
練習と思って白いごはんも出して「ごはんもよく噛んで食べてみてね。よく噛むとおいしいね」と声をかけてあげましょう。なかなか進まないときは、途中からおかずをのせていっしょに口に入るようにしても大丈夫。のり、ごま、かつおぶしやふりかけをかけてあげたり、おいしく食べられるように手伝ってあげてください