3歳~5歳

好きなものを詰めないと、お弁当を食べてくれません。

3歳です。幼稚園のお弁当を持たせるのですが、好きなおかずしか食べてくれず困っています。唐揚げや卵焼き、ウインナーが大好きで、野菜のおかずはいつも残してきます。栄養が偏らないか心配です。

お話: 管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)

野菜のおかずは、環境に慣れてきた頃からでまずはOK。

3歳でしたら、幼稚園に慣れ、お友だちや先生といっしょにお弁当を食べることに一生懸命な頃でしょう。最初は「みんなと楽しく食べること」「全量が食べられること」を優先して、お子さんが食べられるものだけでお弁当を考えて大丈夫です。
野菜のおかずは、幼稚園やお弁当に慣れてきたと保護者の方が感じたころから、少しずつ入れてみることにしましょう。栄養のバランスは1食ではなく1日で整えばいいので、偏りが気になったら朝、夕の食事で補ってあげればよいでしょう。

「食べきりやすい量」のお弁当にすることも大切です。

お弁当は「いつも食べている量」を詰めてあげましょう。一度ふだん使っている食器に盛りつけたものを弁当箱に詰めてみると、適量が分かりやすいです。

お弁当のエネルギー量のめやすは、3歳ごろの1日の推定エネルギー必要量(1250~1300kcal)の約30%で、約380kcalです。弁当箱の半量にごはんなどの主食を詰め、残り半分の1/3が魚、肉、卵などの主菜、2/3に野菜類の副菜を詰めると栄養バランスがとれます。この詰め方なら380mlの弁当箱に、約380kcalが入ります。

主菜ばかりたくさん詰めると、エネルギーが多くなりすぎたり、栄養バランスが崩れたりしますので、いつも食べる量から考えてお弁当箱の大きさを決めましょう。

※記事の情報は2020年4月現在のものです。