乳児の発達は個人差が大きいものです。
健診を受けるというと不安もありますね。乳幼児健診では、身長、体重、頭囲などの計測や、月齢ごとの発達の様子を診て、病気が隠れていないか診察します。でも、すべての子どもは育児書通りに発達するわけではなく、成長にも一人ひとり個性があるもの。とくに乳幼児の発達は個人差が大きいものです。項目はひとつの目安なので、不安になりすぎないでくださいね。
0〜4カ月頃
3カ月の女の子です。乳幼児健診の事前の問診票で「いいえ」の項目があり、指摘を受けるのが不安です。
お話: 小児科医 竹内 邦子(たけうち くにこ)
健診を受けるというと不安もありますね。乳幼児健診では、身長、体重、頭囲などの計測や、月齢ごとの発達の様子を診て、病気が隠れていないか診察します。でも、すべての子どもは育児書通りに発達するわけではなく、成長にも一人ひとり個性があるもの。とくに乳幼児の発達は個人差が大きいものです。項目はひとつの目安なので、不安になりすぎないでくださいね。
1カ月健診…光や音への反応、眼や肌、便の色など。
3~4カ月健診…首のすわり、股関節脱臼がないかなど。
6~7カ月健診…寝返り、顔にかけた布を手でとるかなど。
9~10カ月健診… はいはいやつかまり立ち、離乳食の進み具合など。
1歳半健診…一人歩きが数歩できるか、意味のある言葉が出るか、など。
3歳健診…言葉の理解度や、生活習慣が身についているか、など。
とはいえ、「今は大丈夫ですが、経過観察を」と言われると気になる方も多いでしょう。これは、この時期の発達は個人差が大きく、健診の日だけで見極めることがむずかしいため、もう少し長いスパンで確認させてほしいという意味合いです。心配しすぎず、せっかくの機会ですから健診をよい意味で利用して、日ごろ心配に思っていることは全部聞いてしまいましょう。
※記事の情報は2023年1月現在のものです。