0〜4カ月頃

産後気分が不安定で、夜中に涙が出ることもあります。

0カ月の男の子です。思っていた以上に赤ちゃんのお世話が大変で、気持ちがふさぎがちです。夜中に授乳しながら、何もないのに涙が出てしまうこともあります。

お話: 小児科医 佐山 圭子(さやま けいこ)

まずは、本当にお疲れさまとお伝えしたいです。

ご出産おめでとうございます。体調もまだ回復されていないなか、慣れない育児をがんばっていらっしゃるのだと思います。まずは、「本当にお疲れさま」と言いたいです。
出産は思っていた以上に大変で、衝撃的な体験だったことでしょう。まわりはお祝いムードでも、自分自身は不安でいっぱいだったり、からだが思うようにならなかったり、いろいろとつらくなるような現実もあるかと思います。家族が理解してくれないもどかしさもあるかもしれません。

産後は、感情のコントロールがとても難しい時期です。

そもそも出産はからだへの負担がとても大きいものです。それを乗り越えられるよう、産前産後のホルモンはとても特殊な状態になっています。うれしいことはとてもうれしくハイテンションになる一方、つらいこと、不安なことなど、ネガティブな感情も増幅しがちな時期です。悲しくなったり、落ち込んだり、ピリピリしたり、「私どうしちゃったんだろう」と思うような感情の波があったり、自分の意思に反して涙が出てしまったりすることも、めずらしくありません。

ホルモンの状態は少しずつ落ち着いてきます。

このような特殊なホルモン状態はいつまでも続くというわけではありません。多くの方が、2~3カ月前後で落ち着いてくるようです。たいていは、一生懸命過ごしているうちに少しずつ落ち着いてくるものですが、初めての子育てであれば、とくに不安なことも多いかと思います。 もしも、いつまでも不安がなくならず食事や睡眠がとれない、思うようにからだが動かない、体重が減る一方、などの症状が続くようでしたら、医師に相談してみましょう。

堂々と、まわりの人に頼ってしまいましょう。

産後は気持ちが不安定になるものだということを、お母さん自身だけでなく、ご家族やまわりの人に知ってもらうことも大切です。とは言え、一番身近なお父さんにとっても、初めての体験。感情の起伏が激しくなっている様子を目にして、「どうしちゃったのかな?」と戸惑っている新米お父さんも多いかと思います。 大切なのは一人で悩まないこと。できないこともすぐ悩んでしまうのも当たり前のことです。思いきって、ちょっと先輩のお母さん、お産した病院や保健センター、さらに小児科など、いろいろな人に相談してみましょう。最初から自信持って子育てできる人などいません。つらいときは、堂々とすべての人に頼って支えてもらいましょう。相談してみたら、案外簡単に安心できることだった、ということも多いものです。

赤ちゃんだけでなく、お母さん自身のことも大切に。

お母さんがリラックスして自信を持つことが、子育てにはいい影響があると思います。四六時中赤ちゃんの世話で、自分のことは後まわしということも多いでしょうが、産後はお母さん自身のからだを休めることも重要です。自分を追い込み過ぎずに、バランスをとっていくことを覚えていきましょう。

※記事の情報は2015年3月現在のものです。