12~18カ月頃

離乳食の進みが遅くからだが小さいことが気がかりです。

1歳2カ月の女の子です。離乳食をあまり食べたがらないので進まず、からだが小さいことが気がかりです。個人差だとは思うのですが、このままで大丈夫なのか心配です。

お話: 管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)

身長・体重が乳幼児身体発育曲線に沿っていれば大丈夫。

成長についてご心配でしたら、母子健康手帳にある「発育曲線」に今までの身長・体重を記入して、お子さんの成長曲線をかいてみましょう。数カ月の単位で子どもの発育を記入していって、発育曲線の帯より大きくはずれているとか、体重が減少しているとか、急激に増えたといったことがなければ大丈夫です。帯からはずれていても(6%の子どもは帯からはずれています)、発育曲線のカーブに沿って、身長も体重も増えているのなら、その子なりの発育をしているといえます。毎日元気によく遊び、機嫌よく過ごしていて、極端に便秘や下痢をするということがなければ、栄養状態は問題ないでしょう。

母乳やミルクの量を減らして空腹を促して。

母乳やミルクをたくさん飲んでいて離乳食をあまり食べたがらないなら、母乳やミルクを減らすことを試みてください。まずは食事の前1時間くらいはミルクをあげないで、空腹で離乳食の時間を迎えられるようにしましょう。
起きる時間や寝る時間、食事の時間や間食の時間を一定にして毎日の生活リズムをつくり、からだを動かしてよく遊ばせてあげることが大切です。

味付けをしてみる、家族で食卓をかこむなどで変化が出ることも。

たとえば、おとなの半分くらいの薄さをめやすに味付けをしてみたり、手づかみ食べできるメニューを取り入れてみたりするのも手です。
家族といっしょに食べる、おとなが笑顔で食べる姿をみせる、などで食べる意欲がわくこともあります。食べなくなったら無理強いはせずに切り上げてください。”少しでも食べられた“、”食事のときに座っていられた“、”「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶ができた“など、ささいなことでも毎回ほめて、食事の時間が楽しいものだと感じてもらうことも効果的です。

※記事の情報は2020年9月現在のものです。