「好き嫌い」は調理法が原因かも?子どもに食べやすく作るコツ
管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)
まだ歯が生えそろっていなかったり、うまく咀嚼ができない幼児は、食べづらい食材を苦手になってしまうことも。「食べやすい」=「おいしい」につながる、苦手をやわらげる調理のコツを食材別に紹介します。
目次
葉物は筋を断つ&やわらかく加熱
ペラペラした葉物野菜など薄いものは、奥歯が生えそろっていないうちはすりつぶせず、うまくかめません。まずは、細かくきざんで。繊維が多いほうれん草などは、葉の部分は縦横に細かく切り、茎は筋を短くカットするようにしましょう。
筋が硬いとかみきれないので、おとな用の倍以上の時間をかけてやわらかくゆでましょう。
根菜は「薄く切る」と食べやすい
大根や人参などは、輪切りや斜めに薄く切ってから、千切り・短冊切りにしたり、5mmの厚さくらいのいちょう切りや、1~2cmの角切りにしても。ごぼうなら、ささがきにしてきざんであげましょう。
ひと口大(2~3cmくらい)など大きめに切るときは、15~20分をめやすにやわらかくゆでて。手づかみ食べをさせるなら、前歯でかじり取れる輪切りや棒状に。
肉はほぐれやすい「適度な厚み」を
肉の繊維はほぐれにくく、上手にかめないので、最初はひき肉がおすすめ。丸めて「噛める厚み」を作ってスープなどに入れると食べやすくなります。ゆでたひき肉団子に慣れたら、フライパンで焼いても。薄切り肉は片栗粉をまぶすと口あたりがよくなります。野菜に巻くなどして厚みを出すと噛みやすくなります。
魚はとろみを付けたり、ほぐしても
基本はひと口大にカット。片栗粉をまぶしてからゆでると、とろみが付いて食べやすくなります。飲み込みづらそうなときは身をほぐしたり、汁物に入れても。
いも類やパンは水分をプラス
幼児は唾液の分泌が少ないため、いも類などパサつく食材には水けを足して。煮物なら、煮汁を残したままあげても。 パンにはうらごし野菜などペースト状のものや、プレーンヨーグルトを塗ってしっとりさせて。
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