サイズや重さは“だいたい”でOK。離乳食作り「材料の測り方」めやす
管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)
「人参10g」「5mm角にきざむ」など、大きさやグラム数の指定が細かい離乳食のレシピ。ここでは「いちいち測るのは面倒!」という方のために、ざっくりとサイズや重さを測るためのコツを紹介します。
目次
「食材の大きさや重さの指定」の意味とは?
サイズや重さの指定は、食べやすく、必要な栄養が摂れる食事作りをしやすくするための「ガイド」です。
赤ちゃんの月齢によって、食べやすい食材の大きさや、食べられる量は異なります。とくに噛む力が成長途中の赤ちゃんに大きすぎる状態の食材をあげると、舌や歯ぐきでつぶせない、消化しにくい、のどに詰まりやすいといった危険も。
また食材の重さも、そのレシピが栄養面からみて「たんぱく質や炭水化物などが1食でこれぐらい食べられていればOK」という量になるよう考えて作られています。(※)
しかし、赤ちゃんには個人差があります。「月齢に合った食材のサイズなのに、うちの子は食べづらそう」というときは、赤ちゃんのようすに合わせていって構いません。厳密に重さやサイズを守ることにこだわりすぎず「だいたいこれくらい」と参考にしながら離乳食を進めていきましょう。
※「子育て123」内で紹介しているレシピの場合。
サイズは「身近なもの」で測ろう
調理をするとき、いちばんに目に入るのが自分の指や手のひらです。指の長さや爪の幅など、キリのよい長さになる箇所を覚えておけば、食材を切るときにあてて「だいたい」の長さを測ることができます。
こんなもので測ってもOKです
ふだん使っているスプーンのサイズを測っておくと、赤ちゃんの食べやすいサイズがどれくらいなのかが分かりやすくなります。
重さは「見た目」で感覚をつかもう
たとえばトマトとじゃがいもでは、サイズは同じくらいでも、測ってみるとその重さはずいぶん異なります。また、同じ「トマト1個」でも、時季などによってサイズはまちまちです。
「1個=約100g」と覚えるよりも、よく使う野菜はいちど重さを測ってみるとよいでしょう。
いつもの盛りつけをめやすに
おかゆは赤ちゃん用の茶わん一杯ならこのくらいの重さ、といった盛り付け具合とセットで覚えておくと便利です。