“ちょい足し”で大丈夫! 離乳食の栄養バランスを簡単に整えるテクニック
管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)
離乳食後期(9~11カ月頃)になってくると、ママのおなかにいたときにもらった栄養や、母乳やミルクの栄養だけでは足りなくなってきます。一生の中でいちばん身体が成長する時期ですので、栄養バランスを意識した離乳食をあげられるといいですね。
ただ、大変なことは続けられません。今回は、手間をかけず、簡単に栄養バランスを整えるテクニックを紹介します。
目次
3食すべて整えなくてもOK
たとえば、朝に野菜が不足した、と感じたら昼、夜に野菜を足せば大丈夫。1日の中で主食・たんぱく質・野菜類のバランスが意識できればOKです。メニューも、何品も用意するのが大変なときは、主食・たんぱく質・野菜類を混ぜた丼でも、問題ありません。
乾物をちょい足し
乾物は、じつは離乳食の味わいや栄養の幅が広がる名脇役。離乳食に足すだけで風味や舌触りも変わり、赤ちゃんもいろいろな味にふれることができます。以下で紹介する食材のほかに、かつおぶしや、焼きのり、ひじきなどもいいですね。
- きな粉
- きな粉は大豆からできているので、たんぱく質や鉄分が豊富。おかゆに混ぜたり、さつまいもにかけたりと、手軽に使えるところも便利。ただ、むせやすいので水分を含ませてあげましょう。
- 桜えび
- 離乳食完了期(12~18カ月頃)から与えることができる桜えびはカルシウムが豊富。ごはんや麺、野菜料理に小さじ1(2gほど)加えて。きざんだり、水で戻したりすると食べやすくなります。
粉ミルクは有能な食材
カルシウム、鉄、ビタミンDの補給ができる育児用ミルクやフォローアップミルクは、飲むだけではなく、調理に使うのもおすすめ。
ビタミンDは骨の成長を手助けする栄養素で、紫外線を浴びることで体内で生成されますが、近年日光浴不足などでのビタミンD不足も心配されています。粉ミルクなら、牛乳の代わりに使うことで手軽に補えます。
濃いめに溶いて、ディップとしてゆで野菜などにつけて食べるのもおいしいですよ。
赤ちゃん用食材が役立つ!
離乳食用食材なら、栄養バランスや食べやすさも考えて開発されているので、バランスアップのいちばんの早道。パルシステムの離乳食用食材は原料にもこだわって開発したので、赤ちゃんにも安心してあげられます。
- yumyumプチおさかなボール
- 野菜が入った赤ちゃん向けのかまぼこです。北海道産の魚のすり身に国産の人参、かぼちゃ、じゃがいも、ほうれん草を練り込んであるので、たんぱく質や野菜不足が気になるメニューに、食べやすく切ってコロンと加えてあげても。
- レンジdeミニ国産野菜と鶏のあんかけの具
- 鶏ひき肉、玉ねぎ、キャベツ、人参を9~11カ月頃にちょうどいいバランスで配合しました。温めておかゆにかけるだけで栄養バランスのとれた1食に。鶏肉と野菜は国産のものだけを使用しています。
いろいろな方法で栄養バランスアップにトライしてみてください。