少量なら与えても構いませんが、離乳に効果はありません。
以前は離乳の準備として、生後2カ月頃からは薄めた果汁を、3カ月頃からは野菜スープを与えることが推奨されていました。 その目的は「離乳開始前に母乳やミルク以外の味を体験させること」「スプーンに慣れさせること」などでした。
しかし研究が進み、離乳開始前の赤ちゃんにとって最適な栄養源は母乳や育児用のミルクであり、離乳開始前に果汁やイオン飲料を与えることの栄養学的な意義は認められなくなりました。
味の体験についても、離乳食は「はじめての食材を少量(ひとさじ)ずつ進めていく」ものなので、ミルクや母乳以外の味は離乳食開始後にならしていって問題ありません。
また、ほ乳反射(口に入ってきたものを強く吸う、生まれながらに備わっている反射)が消失していく5~7カ月頃にかけて、スプーンが口に入ることも受け入れられていくため、スプーンなどの使用は離乳の開始以降で構いません。
果汁は母乳やミルクの量に影響するほどたくさんあげるのでなければ、害になるわけではないので与えて構いません。しかし、とくに必要なものではありません。