食事は冷やしすぎず常温程度にしましょう。
冷たい料理を好んで食べているのでしたら、食べさせてかまいません。ただし、おとなと同じくらいまで冷やさず、常温程度にして食べさせてあげるとよいでしょう。冷たいものばかりになると、胃腸の温度が下がってしまって働きが低下し、食欲不振につながる心配があります。
また、食事のはじめに飲み物をたくさんあげてしまうと、それだけでおなかがいっぱいになったり胃液が薄まって消化能力が落ちてしまうので、飲み物は食事の終わりにあげるように心がけるとよいでしょう。
12~18カ月頃
1歳6カ月の男の子です。近ごろ暑いので、冷たい飲み物やスープ、そうめんなどの冷えた料理が増えてきました。子どもも好んで食べるのでついつい与えがちですが、体調を崩さないかが心配です。どのような食生活がよいでしょうか。また、食欲が落ちてきてしまったら、どうすればよいでしょうか?
お話: 管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)
冷たい料理を好んで食べているのでしたら、食べさせてかまいません。ただし、おとなと同じくらいまで冷やさず、常温程度にして食べさせてあげるとよいでしょう。冷たいものばかりになると、胃腸の温度が下がってしまって働きが低下し、食欲不振につながる心配があります。
また、食事のはじめに飲み物をたくさんあげてしまうと、それだけでおなかがいっぱいになったり胃液が薄まって消化能力が落ちてしまうので、飲み物は食事の終わりにあげるように心がけるとよいでしょう。
食生活では、飲み物やスープ、そうめんだけだと、炭水化物の多い食品ばかりになりやすいので、野菜やたんぱく質を多く含む卵、肉、魚、大豆製品も1食の中に必ずとり入れるようにします。
たんぱく質や野菜を食べず、冷たい飲み物やスープ、そうめんだけを食べたり、おかわりするようなときには、おかずをいつもよりやわらかくして水分を多くする、とろみをつけて口あたりをよくする、塩、しょうゆ、みそなどで少し味をつけるなど、赤ちゃんがうまく食べられるよう工夫してみましょう。
食欲が落ちてきてしまったら、無理強いはせず、食欲に応じて食べたがるところまで食べさせます。少量でも栄養バランスがとれるように、ひと口でいろいろな食材が口に入りやすい、具だくさんのそうめんやおじや、スープやみそ汁などがおすすめです。1食で炭水化物を多く含む穀類、たんぱく質を多く含む食品、野菜類をとり入れることができます。
母乳やミルクは、いつもと同じように飲ませます。湯ざましや麦茶も与え、充分に水分がとれるようにします。水分は1回に大量に飲ませず、こまめにあげたほうが、胃腸への負担が少なく、水分も吸収されやすいです(1回量のめやすは大さじ1~3)。
※記事の情報は2019年6月現在のものです。