食事は冷やしすぎないようにしましょう。
冷たい料理を好んで食べているのでしたら、食べさせてかまいませんが、氷で冷やしたものなど温度がとても低いものばかりにならないようにしましょう。
低い温度の冷たいものばかりをとると、胃腸の温度が下がってしまって働きが低下し、消化不良や食欲不振につながる心配があります。
冷やしそうめんでも、おとなは氷を使って冷やしても、子どもは水道水で冷やしただけにするなど加減して。子どもはおとなより高めの温度で口にはいるように考えてあげたり、氷などは少量にとどめたりしましょう。
また、食事のはじめに飲み物をたくさんあげてしまうと、それだけでおなかがいっぱいになったり胃液が薄まって消化能力が落ちてしまったりするので、飲み物は食事の終わりにあげるように心がけるとよいでしょう。
冷たい料理は炭水化物にかたよりがち。バランスに注意を。
食生活では、飲み物やスープ、そうめんだけだと、炭水化物の多い食品ばかりになりやすいので、野菜やたんぱく質を多く含む食品(卵、肉、魚、大豆製品)も1食の中に必ずとり入れるようにします。
たんぱく質や野菜を食べず、冷たい飲み物やスープ、そうめんだけを食べたり、おかわりしたりするようなときには以下の方法を試してみても。
・おかずをいつもよりやわらかくして水分を多くする
・とろみをつけて口あたりをよくする
・塩、しょうゆ、みそなどで少し味をつける
子どもがうまく食べられるよう工夫してみましょう。
食欲が落ちた時は「具だくさん」に。少量で栄養がとれます。
食欲が落ちてきてしまったら、無理強いはせず、食欲に応じて食べたがるところまで食べさせます。少量でも栄養バランスがとれるように、ひと口でいろいろな食材が口に入りやすい、具だくさんのそうめん・やきそば、混ぜご飯・チャーハン・リゾットなどがおすすめです。1食で炭水化物を多く含む穀類、たんぱく質を多く含む食品、野菜類をとり入れることができます。
また、牛乳やヨーグルトなどの乳製品からもたんぱく質が摂れるので適量をあげましょう。
すりごまやごま油で風味付けをしたり、マヨネーズで和えたりすると、少量でエネルギーを増やすこともできます。
水や麦茶も欲しがるだけ飲ませ、水分はしっかりとれるようにします。1度に大量に飲ませずこまめにあげたほうが、胃腸への負担が少なく、水分も吸収されやすいですよ(1回量のめやすは50~100cc )。
※記事の情報は2021年7月現在のものです。