長時間移動の旅に備えたい“こころえ”
小児科医 竹内 邦子(たけうち くにこ)
連休などの長いお休みには、赤ちゃん連れの帰省や旅行をする方も多いと思います。
楽しみな半面、長時間の移動は不安や戸惑いも。
どんなことに気をつければよいのでしょうか。
車での移動ならここをチェック!
教えて!Q&A
- 車に乗せる時の注意点は?
- 赤ちゃんは、必ずチャイルドシートに乗せます。車を動かすときは必ず赤ちゃんをシートベルトで固定し、またシートから降ろすときは車を完全に停めてから。シートベルトは肩の位置に合っているかを確認して装着しましょう。チャイルドシートは意外と蒸れるので、あせもになる可能性も。休憩でシートから下ろすときに汗をぬぐってあげましょう。また、シートの取り付け方がゆるいと効果が半減するので、車の取り付け可能な座席の座面にしっかり固定しましょう。
- 車内での過ごし方は?
- 長時間の移動は赤ちゃんにとっては退屈なもの。途中でぐずることがありますので、気に入っている絵本やおもちゃ、赤ちゃん用のCDなど、移動中でもあきない用意をしておきましょう。また、余裕をもって荷物を携行できるのは、車移動ならでは。着替えやおむつ関連のものも、いつ必要になるかわからないのでママの手の届く所に置いておきます。
- 列車や飛行機で気をつけることは?
- 乗車中の授乳やおむつ替えができるスペースがあるか、座席を予約する際に確認しておくのがおすすめです。座席でのおむつ替えはマナー違反。おむつ替えの台があるトイレを利用しましょう。何時間も乗車する場合は、できれば乗車前に一度済ませておいても。 飛行機では赤ちゃんがぐずっても、歩き回ってあやすことができない場合があります。あらかじめ周囲の人に「赤ちゃんがいるので、うるさくしたらすみません」とひと声かけておくと、お互い気持ちよく過ごせます。
- 帰省中の病気の備えは?
- 帰省中とはいえ、突然の高熱など具合が悪くなることも。病院が見つからないとあわててしまいますので、帰省先の休日急患診療所をあらかじめ調べておくといいでしょう。健康保険証のほか、母子手帳や乳幼児医療証も忘れずに。また、通院中に長時間の移動をする場合は、事前に「悪化したらどうするか」「どのような症状が出たら受診すべきか」をかかりつけ医と確認しておくと安心です。
※記事の情報は2024年4月現在のものです。