最初のうちは、うまくいかなくて当たり前です。
この悩みは産後すぐから数カ月にとても多い悩みのひとつだと思います。まずは、正しい哺乳の仕方(抱き方・含ませ方)を産院などで教えてもらうことが大事です。
最初はうまくいかないのが普通なのです。お母さんも赤ちゃんもどんどん上手になり、おっぱいの分泌も増えていく時期ですから、根気強くやっていきましょう。
0〜4カ月頃
0カ月の女の子です。授乳の間隔がなかなか空かず、あげてもすぐに泣いて起きてしまいます。おっぱいが足りていないのでは、と心配です。
お話: 小児科医 佐山 圭子(さやま けいこ)
この悩みは産後すぐから数カ月にとても多い悩みのひとつだと思います。まずは、正しい哺乳の仕方(抱き方・含ませ方)を産院などで教えてもらうことが大事です。
最初はうまくいかないのが普通なのです。お母さんも赤ちゃんもどんどん上手になり、おっぱいの分泌も増えていく時期ですから、根気強くやっていきましょう。
おっぱいが足りてないのでは、と心配になることのひとつは、回数が多いということでしょう。「授乳回数が多いのはおっぱいが足りてないからだ」というアドバイスもときどき見受けられますが、必ずしもそうではないのです。
とても意欲的な赤ちゃんは回数も多く、よくおっぱいを飲み体重がどんどん増えます。とくに日中は回数が多いかもしれません。むしろ日中、頻繁に抱っこやおっぱいを要求し、夜は授乳が2~3時間ごとの間隔に落ち着き、割とよく寝ているという場合は、きちんと昼と夜がわかっているということだと思います。
おっぱいが張らなくなったから「足りていない」というわけでもありません。産後すぐはパンパンに張っていたおっぱいも、赤ちゃんの要求に合わせてちょうどいい量を分泌するようになり、赤ちゃんの方も上手に飲めるようになれば、張るという現象は落ち着きます。理想的な状態になったということです。
とくに、頻回に授乳している昼の時間帯は、あまり張らないものです。
授乳回数やおっぱいの張りだけでなく、赤ちゃんがごくごくと飲んでいるか、満足な表情をしているか、おしっこやうんちが出ているかも大事なことです。
客観的には体重の増加が目安になりますので、心配な方は、健診や母乳外来などで体重やおっぱいの様子をみてもらうとよいでしょう。自治体での「赤ちゃん訪問」などでもアドバイスが受けられます。気になることがある場合は早めに来てもらえるようお願いしましょう。
※記事の情報は2014年12月現在のものです。