7、8カ月頃

赤ちゃんの紫外線対策を教えてください。

8カ月の女の子です。春から紫外線に気をつけたほうがよいと聞きました。これから夏にかけて、家族でお出かけもたくさんしたいのですが、気をつけることを教えてください。

お話: 小児科医 竹内 邦子(たけうち くにこ)

赤ちゃんの肌は、おとなよりも薄くて敏感。

あたたかくなってきて、赤ちゃんといっしょにお散歩などを楽しめる時季ですね。日焼けをこわがってお出かけをひかえることはありませんが、紫外線の強い時間帯(10時~15時頃)には、しっかり対策をして出かけましょう。
対策としては、強い日差しが直接肌にあたらないよう、つばのある帽子をかぶせたり、風とおしのよい長そで・長ズボンを選ぶこともポイントです。ベビーカーでお出かけする場合は、大きめの日よけを付けたり、足元に薄手のタオルなどをかけてもいいと思います。車の窓にも日よけやUVカット用スクリーンなどを取りつけておきましょう。
日焼け止めクリームは“赤ちゃん用”など、低刺激性のものを選んでください。どの製品も合う合わないは人によってそれぞれですので、前腕の内側や太ももなどに少量塗ってみて、肌に合うかどうかをみてから使いましょう。

紫外線の反射にも気をつけて。

近所の公園へのお散歩など、ふだんのくらしではそこまで神経質になる必要はありませんが、“海”など、遮るものがなく、さらに海からの反射で紫外線が強い場所に出かける場合は、日よけを使う、日焼け止めクリームをしっかり塗り直すなど、とくに注意しましょう。無防備に日差しを浴びてしまうと、急性の炎症を起こしてしまうこともあります。おとなも急激な日焼けで真っ赤になることがあると思いますが、赤ちゃんはなおのこと。急性の炎症になりやすいです。
真っ赤になってひりひりと痛そうだったり、水ぶくれなどができてしまった場合は、医療機関を受診しましょう。それほどでもない場合は、冷たいタオルや、小さな保冷剤などをタオルでまいたものなどで冷やしてあげましょう。でも、そうなる前に日よけを工夫して予防できるのがいちばんいいと思います。

※記事の情報は2023年6月現在のものです。