5、6カ月頃

自宅でできるあせものケアを教えてください。

6カ月の男の子です。よく汗をかく子で、最近あせもが出てきてしまいました。ふだんからできるあせものケアの仕方があれば、教えてください。

お話: 小児科医 竹内 邦子(たけうち くにこ)

汗をかいたらそのままにしない、が基本です。

あせもは、汗をかいたままにすることで皮膚表面が汚れ、汗腺をふさぐことから発症します。細かい赤いブツブツが出てくるのが特徴。できやすい場所は、額、鼻の頭、首まわりやお腹、うなじなど汗をかきやすいところ。おむつの腰まわりや、腕や太ももにもできることがあります。
基本は「汗をかいたらそのままにしない」こと。以下のようなポイントに注意しましょう。

・汗をかいたら放置しない。
汗をシャワーで流す、またはその都度ふきとる(強くこすらず濡れタオルでやさしくふき、乾いたタオルで水分を押さえるようにふきとる)ことが一番のケアです。おむつ替えのときも、腰まわりの汗をぬぐって乾かしてから新しいおむつにしてあげるとよいでしょう。

・1日1回、石けんで洗う。
しわやくびれの奥までやさしく洗い、泡はしっかり洗い流して。

・患部をこすらない。
かゆいときは、少し冷やしてあげるとかゆみが軽減します。

・ねんねのときの汗対策を行う。
エアコンを上手に使って暑さ対策をしましょう。背中、首の汗にはガーゼなどを差し入れて。

あせもをかき壊す“あせものより”に注意を。

あせもは、多くの場合ホームケアで症状が改善しますが、あせもをかき壊し、傷口から黄色ブドウ球菌などの細菌に感染し、熱や痛み、リンパの腫れなどを伴う“あせものより”になることがあります。そのほかに、“とびひ”など別の皮膚感染症を引き起こすことがあるので、かゆみがひどい場合や症状がおさまらないときは無理せず病院を受診しましょう。

※記事の情報は2021年8月現在のものです。