5、6カ月頃

風邪をひいたときの鼻づまり、家でできることは?

6カ月の女の子です。風邪をひくと鼻づまりがひどくなります。自分で鼻をかめない赤ちゃんのために、なにか家でできることはありますか?

お話: 小児科医 竹内 邦子(たけうち くにこ)

粘膜を傷つけないよう、様子を見ながらホームケアを。

鼻がつまっている赤ちゃんは授乳も睡眠も苦しそうになり、見ているママもつらいですね。赤ちゃんは鼻の穴が小さいので、ちょっと鼻の粘膜がむくんだり分泌物がたまるだけで負担が大きくなってしまいます。苦しそうなときはママやパパが鼻水をとってあげましょう。

(1)綿棒でとり除く
鼻水が固まってフタをしているようなら、綿棒でやさしくとり除いて。鼻の入り口をさわるとくしゃみが出て解消されることも。ただし、粘膜を傷つけてしまうので深く入れたり、内側をこすったりするのはやめましょう。

(2)鼻水吸引器を使う
説明書をよく読んでから使いましょう。手動や電動のものがありますが、いずれも最初は吸引力が強すぎて驚く場合があるので様子を見ながら進めてください。おふろ中やおふろから出た直後、泣いたあとなど「鼻水が出やすい状態」のときに「短時間」で行うこともポイントです。
※おふろは、しっかり水分がとれており、体力的に落ち着いているようなら入ってかまいません。ただ、発熱により体力が落ちていますので、長湯はせず、短時間ですませましょう。

(3)蒸しタオルで温める
鼻に蒸しタオルをあてたり蒸気を吸わせてあげると、固まった鼻水をとりやすくなります。タオルをあてている間は赤ちゃんから決して目を離さないで。また高熱でぐったりしているとき以外は、(2)と同様におふろに入れると鼻水がやわらかくなって、とりやすくなります。

ほかの症状もあれば小児科を受診しましょう。

空気が乾燥していると鼻がつまりやすくなり、インフルエンザや冬の風邪のウイルスが増殖しやすくなるので、加湿器などで室内の湿度を50~60%以上に保つようにしましょう。
また鼻がつまっていると口呼吸になり、ミルクや母乳をいちどにたくさん飲めないので、授乳はこまめに。ミルクや母乳の飲みが悪い場合や、熱や咳などの症状が気になる場合は、早めに小児科を受診して症状に合った処置を受けるようにしてくださいね。

※記事の情報は2021年10月現在のものです。