料理に加えたり、ほかの食材とミックスしても。
牛乳は手に入りやすく、からだに吸収されやすいカルシウムを多く含んでいる食品です。アレルギーや乳糖不耐症(※)がなければ、好みに応じて、月齢に合った量を飲めるとよいですね。
めやす量は1~2歳児で1日コップ1~2杯(200~400ml)。コップ約2杯分で1~2歳の男の子のカルシウム摂取推奨量「450mg」がとれますが、味が苦手なら、無理にそのまま飲ませなくても大丈夫です。
グラタンやホワイトシチュー、コーンやかぼちゃなど甘みのある食材と組み合わせたポタージュスープなど「牛乳の味がやわらぐ」メニューはどうでしょうか。バナナ・いちごと合わせたスムージー、ココアを風味付け程度に加えるのもよいと思います。
幼児期の食の好みはだんだん変わっていくので、「うちの子は苦手」と決めつけず、まずはいろいろな方法を試してみてください。
※乳糖不耐症とは、牛乳に含まれている「乳糖」という成分を消化吸収するのに必要な消化酵素が不足していることにより、腹部の膨満感、腹痛や下痢などが起こる疾患です。
ほかの乳製品や食材でも、カルシウムはとれます。
また、ヨーグルトやチーズなどほかの乳製品は食べられるのであれば、そちらを中心にしても。ただし、それだけで1日に必要なカルシウムをとろうとすると、糖分や塩分をとりすぎてしまうことがあるので、注意が必要です。乳製品以外にもカルシウムを含む食材は多くあるので、組み合わせるとよいでしょう。
【カルシウムを多く含む食品】
※約100mgのカルシウム(1~2歳男児・1日の摂取推奨量の約4分の1)を含む食品の量
※日本食品標準成分表2020年版(八訂)<文部科学省>より算出
(魚類)
ちりめんじゃこ:20g(大さじ3)
しらす干し:35g(大さじ6)
素干し桜エビ:5g(小さじ5)
さば水煮缶:40g(約1/5缶)
(大豆製品)
木綿豆腐:110g(約1/3丁)
納豆:110g
ゆで大豆:100g
きなこ:50g(大さじ6と1/2)
(海藻、野菜)
ひじき水煮:100g(約小鉢2杯分)
ゆでた小松菜:65g(約1/2束)
(乳製品)
牛乳:90g
プレーンヨーグルト:80g
プロセスチーズ:16g
粉チーズ:8g(小さじ4)
(その他)
すりごま:8g(大さじ1)
乳製品にアレルギーがあったり、乳糖不耐症で牛乳が飲めない場合は、上の食材に加えてアレルギー用のミルクや、カルシウムが添加された豆乳もおすすめします。
健康に生活し、成長するためには「カルシウムはこの食材からとる!」と決めるのではなく、いろいろな食品を組み合わせて量を考えて食べることが大切です。