からだはまだ不安定。ひとりで湯船に入れるのは危険です。
1歳半頃だと、立つ、座る、歩くがだんだんできるようになってくる頃ですが、まだまだ不安定。子どもの水の事故の半数は、家庭内の浴室で起きていますし、注意が必要です。
子どもは頭が大きく重心が高いので、バランスを崩すことが多く、筋肉も未発達でおとなのようにからだを動かせません。たった10cmの水が洗面器に張ってあるだけで、頭を突っ込んでおぼれてしまうケースも。なので、少しの湯量でもひとりでおふろに入れておくのは危険です。
意外ですが、子どもはおぼれているときバタバタ騒がず、静かに沈みます。目を離しているとすぐに発見できないこともあります。
マットやチェアなど転倒防止グッズを活用しても。
いっしょにおふろに入って洗うときは、滑り防止のため、洗い場でからだの固定できるベビーチェアに座らせたり、マットを敷いて座らせ、おもちゃであそばせておくのはどうでしょうか。マットは敷きっぱなしだとカビが生えることがあるので、定期的に乾燥させましょう。
また、親がひとりで先に体を洗い、その間、子どもを脱衣所でチェアに座らせておき、おふろの扉をときどき開けて姿が見えるようにしておいたり、思いきって子どもと親は別の時間に入浴するといったことを考えてもよいと思います。
寒い時季は、浴室などの「温度」にも注意を。
洗い場で子どもを待たせておくときは、お湯が沸いたらふたを外しておくと、浴室全体が温まるのでおすすめです(子どもが誤って浴槽に落ちないよう、充分気を付けてください)。ベビーチェアなどは乾いたタオルを敷いておくと、冷たさがやわらぎます。
寒い時季はつい長風呂をしてしまいがちですが、子どもはおとなよりものぼせやすいので、ようすを見てほどほどに。また、あがってすぐにパジャマを着せると、汗をかいて湯ざめの原因になるので、脱衣所を暖めておき、親が自分のからだを拭く間はタオルにくるんで「クールダウン」の時間にするとよいでしょう。
※記事の情報は2021年12月現在のものです。