9~11カ月頃

寒い夜は暖房をつけっぱなしにしてよいでしょうか?

9カ月の乳児です。夜部屋がとても冷えるのですが、子どもが寝ている間、暖房(エアコン)をつけていてもよいでしょうか? 消すと風邪をひくのではないかと心配で、つけっぱなしにすると乾燥や空気が悪くならないか気になります。

お話: 助産師・保健師 田中 淑恵(たなか としえ)

あらかじめ部屋全体や布団を暖めておき、寝るときは暖房を消しましょう。

冬になり寒くなってくると赤ちゃんが風邪をひかないか心配されるお母さんも多いですが、睡眠中に暖房をつけっぱなしで厚い布団もかけていると、赤ちゃんの体温が上がり、汗が出て、逆に風邪をひいてしまう可能性があります。また、エアコンのつけっぱなしは部屋を乾燥させて、鼻やのどの粘膜も乾燥します。寝る前に部屋全体や布団を暖めておき、寝る前に暖房は消すのがよいでしょう。

布団のかけすぎにも注意しましょう。赤ちゃんは手足で体温調整をするので、手足が冷たくても靴下やミトンは不要です。
寝ていて暑いと布団を蹴ってしまう赤ちゃんがいます。赤ちゃんの頭や首筋をさわって汗ばんでいたり、手足にじっとりと汗をかいていたら暑いサインです。
寝冷えが心配なときは「スリーパー」が便利です。寝返りして動き回ってもお腹や背中を広くおおってくれ、安心です。

眠るときの適切な室温は20~23℃くらいです。

一般的に冬場の赤ちゃんが眠る部屋の温度は20~23℃くらい、湿度は40〜60%くらいが目安です。湿度が40%よりも下がると、ウイルスの活動が活発になり、赤ちゃんの体も乾燥しがちになります。乾燥を感じたら加湿器などを利用して加湿しましょう。
加湿器やエアコンの向きによって、同じ部屋でも温度や湿度が変わります。温湿度計があると赤ちゃんの寝ている環境のチェックに便利です。

エアコンを使うときは換気をおすすめします。

季節に関係なく、晴れているときは定期的に換気をしましょう。窓を全開にしなくても換気は出来ます。2方向の窓を少し開けて、数分で完了します。理想は一時間に二回程度です。

※記事の情報は2023年11月現在のものです。