7、8カ月頃

急に離乳食をあまり食べなくなりました。

8カ月の男の子です。いままで順調に進んでいた離乳食を、急に食べなくなり、母乳をほしがることが増えました。もうすぐ3回食にもなるタイミングですが、無理にでも進めた方がいいのでしょうか?

お話: 管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)

無理強いしないで、食べあきたようなら食事を切り上げて。

順調に離乳食が進んでいたのに突然食べなくなり、母乳をいつもより多くほしがるということはよくあります。離乳食にも慣れてきた頃で、精神的にも発達して、興味が広がり、食事に気持ちが向かないのかと思われます。
食べないからといって必要以上に母乳やミルクを与えたり、好きなものだけ多く与えたりせず、食事の時間帯はなるべく一定にし、食生活のリズムを乱さないようにしましょう。母乳をほしがっても授乳間隔は同様になるように、あそぶことで気をそらしたり、麦茶で乗り切ったりしてみるとよいと思います。食事時は無理強いしないで、食べあきたようでしたら食事を切り上げ、赤ちゃんの様子をみてください。体調が悪いのではなく機嫌よく元気にしていれば心配ないと思います。

手づかみ食べを試したり、少し味付けをしてみたりしてもいいでしょう。

1食におかゆ、たんぱく質源、野菜類をなるべくそろえて出し、食べる量は赤ちゃんの食欲にまかせます。ただ、食材の形態が赤ちゃんの咀嚼(そしゃく)力よりも固めになっていないか、またはやわらかすぎないか確認してください。固形物を噛む口の動きは、口のあたりの筋肉が疲れることなので、眠い、機嫌が悪い、食欲がない、といった状態だと食べないこともあります。
かむのが上手になっていて、もっと形があるもの、固いものだと喜んで食べる場合もあります。手づかみ食べを試してみるのもよいでしょう。スティック状など、食べやすい大きさに切ったゆで野菜などを用意してみましょう。
いつも同じようなメニューになっていないかも見直してみて、新しい食材や味付けを試したり、外で食べさせたりなどの気分転換もよいでしょう。よいタイミングで食事の時間を迎えられるように、生活リズムを整えることも大切です。しばらくすると、またよく食べるようになるものですよ。

※記事の情報は2020年11月現在のものです。