初めてあげるときはようすを見ながら少量から。
旬の果物のおいしさ、赤ちゃんにもぜひ味わわせてあげたいですね。ほとんどの果物、バナナ、みかん、いちご、モモ、メロン、スイカ、ぶどうなどはよく洗って、皮をむく、きざんでつぶす、など衛生的に調理し、赤ちゃんが食べやすいかたさや大きさになっていれば、生であげても大丈夫です。7カ月頃なら、舌でつぶせる絹ごし豆腐くらいのかたさで、2~3mm角、または粗くつぶした状態が食べやすいでしょう。生の状態ではかたいりんご、日本なし、柿などは、1歳を過ぎて噛む力がつくまでは、加熱してやわらかくしてから食べさせてあげてください。初めて食べさせるときは、1日に1種類、離乳食のスプーンで1さじからにして、食べたあとに変わったことがないか確認しましょう。
ただ、バナナなど、離乳食によく使われる食材でもアレルギーを起こす場合があります。加熱することでアレルギーを起こす力を弱くすることができますし、衛生面からみてもより安全なので、最初は加熱してあげて、慣れてきたら生で少量から試してみるのもよいでしょう。
キウイフルーツは離乳後期以降、南国のフルーツは1歳半以降がめやす。
キウイフルーツや南国のフルーツ(パイナップル、マンゴー、パパイヤなど)は、たんぱく分解酵素を含んでいて刺激が強いので、離乳初期・中期にはおすすめできません。離乳後期(9~11カ月頃)以降に、慎重にあげるようにしましょう。とくに南国のフルーツは1歳半以降に試すのがおすすめです。
果汁をあげるなら1日大さじ3杯くらい。
果汁は、栄養の面から言うと赤ちゃんに「飲ませなくてはいけない」ものではありません。離乳を開始した5、6カ月頃から飲んでもよいですし、「果物は食べやすく調理した果物そのもので味わってもらい、大きくなっても果汁は飲ませない」と考えても、どちらでもかまいません。
果汁の甘い味に慣れてしまうと、どんどん欲しがったり、甘くないものを食べたり飲んだりしたがらなくなったりすることもあります。7カ月頃なら、母乳やミルク、離乳食を進めていくことを優先して。赤ちゃんのようすを見ながら、果汁はいつ頃からどのように飲ませるか、保護者の考えで決めていきましょう。果汁をおいしいと感じて、楽しく赤ちゃんが飲んで、家族で楽しいひと時になるのでしたら、量を決めて飲ませれば問題ありません。
果汁を飲ませたい場合は、初めてなら離乳食のスプーンで1さじから、皮膚や便に変わったようすがないか確認しながら飲ませます。おとなが味見をして、濃いと思ったら薄めてあげましょう。飲ませる量は、7カ月頃の赤ちゃんなら1日に大さじ3杯程度までがよいでしょう。
※記事の情報は2025年1月現在のものです。