7、8カ月頃

絵本に興味を持ちません。

8カ月の男の子です。絵本を読み聞かせているのですが、なかなか興味を示してくれません。読み聞かせに興味を持ってもらうには、どのようにしたらいいでしょうか? 

お話: 絵本・児童文学作家 正岡 慧子(まさおか けいこ)

お母さんといっしょ、その感覚を大切に絵本の世界へ誘導。

まだまだお母さんのそばから離れられない時期です。お母さんといつもいっしょに遊びたいと思っていますから、絵本も、ふたりで歌ったり、遊んだりする気持ちで読んであげてください。言葉もこれからというときです。できるだけシンプルな言葉の絵本から始めましょう。男の子が興味をもちそうな内容から始めるのもコツですし、歌絵本から始めるのもよい方法です。本が何かもまだよくわかっていませんので、座れるようになったら、膝にだっこして、絵を指で示しながら見せてあげるといいですね。

おすすめの絵本……「いないいないばあ」(童心社)、「あかちゃんとお母さんのあそびうたえほん」(のら書店)、「がたん ごとん がたん ごとん」(福音館書店)、「ぶーぶーじどうしゃ」(福音館書店)、「てん てん てん」(福音館書店)、「なーんだ なんだ」(童心社)など。

「びりびり」「パチパチ」などオノマトペをたくさん聞かせてあげましょう。

まだ絵と言葉の関連性がわからない時期ですから、お話絵本は少し早いかもしれません。言葉もこれからおぼえていきますので、ものの名前などから始めるといいでしょう。オノマトペ(擬態語や擬音語)をたくさん聞かせたい年齢です。とくに、びりびり、パチパチ、ピヨピヨ、ブーブーなど、唇を合わせるオノマトペを、たくさん声に出して話しかけてあげてください。言葉の発達にはとても効果があります。お母さんとのふれあいを中心に、読むというよりは、親子で遊びながら絵本を楽しんでほしいと思います。

おすすめの絵本……「じゃあじゃあびりびり」(偕成社)、「もこ もこもこ」(文研出版)、「のせてのせて」(童心社)など。

※記事の情報は2020年9月現在のものです。