不足しがちな栄養素をどう補う?
管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)
理想としては、主食(炭水化物)、主菜(たんぱく源)、副菜(野菜類)を毎食そろえたいところですが、なかなかむずかしいもの。まずは1日単位でのバランスを意識してみましょう。また、カルシウムや鉄、子どもが食べたがらない野菜類は、どうしても不足しがち。気負わないで取り入れられる、ちょっとしたコツをご紹介します。
成長に欠かせない栄養は意識して食卓に
カルシウムを補うコツ
吸収率のよい牛乳やヨーグルトなどの乳製品を、毎日200~400g程度とることを基本に。素干しさくらえびや炒りごまを小さじ1杯、ごはんや味噌汁にプラスするなど、手軽な方法で毎日少量ずつ補いましょう。
鉄を補うコツ
まずは、魚や肉の赤身やレバーなど、動物性の鉄を食事に取り入れるよう心がけましょう。ほうれん草や大豆製品など、植物性の鉄は、たんぱく質やビタミンCを多く含む食品といっしょに食べると吸収率がアップします。
いつものおかずに「ちょい足し」
野菜を補うコツ
味噌汁にあと一品野菜をプラスしたり、卵焼きにゆで野菜を混ぜたり、炒めたすりおろし人参をごはんに混ぜるなど、野菜が足りないなと思ったときは手軽にできる「ちょい足し」がおすすめ。
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冷凍食材でもっと手軽に!
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加工食品にも野菜をプラス!
カット済みで冷凍のまま使える根菜ミックスなら、加えるだけで具だくさん味噌汁に。 冷凍のほうれん草や小松菜で、即席おひたしに。 冷凍ブロッコリーなら、加熱してメイン添えるだけでもOK。
「うらごし野菜」をジャム代わりにパンに塗ったり、牛乳に煮溶かして即席のポタージュにしても。
人参とササミのムース
※パルシステムのレシピサイト「だいどこログ」にリンクします。
即席スープに加熱した冷凍ほうれん草を刻んで加え、彩りよく。 冷凍のグラタンやドリアに冷凍野菜を温めたものを加え混ぜて。
パルシステムでは「国産にんじんの小さめダイスカット」や「宮崎県産ほうれん草小さめカット」など、離乳食にぱっと使えるサイズにカットした冷凍野菜も取り扱っています。