「だし・スープ」のきほん
赤ちゃんに素材そのもののおいしさを伝える、離乳食。そこで活躍するのが「だし」です。
だしのうまみは食欲を増し、素材のおいしさを引き立ててくれます。
甘みや脂肪などのおいしさは、赤ちゃんも本能的に好むものですが、だしの香りやうまみを味わう力は、体験を重ねていくことで身に付くもの。
ぜひ離乳食に取り入れてみてください。
目次
5、6カ月頃の「だし・スープ」
5、6カ月頃は植物性の昆布で。野菜スープは、素材を煮たり、のばしたりするのに便利。
昆布だし
※水1リットルに対し昆布20cm(約20g)がめやす
※昆布だしには、ヨウ素が多く含まれています。もし毎日食べさせる場合は、日常的にヨウ素の過剰摂取にならないように、薄めて少量にしましょう。水出しなら4倍、煮出しなら8倍程度に薄め、1日に大さじ1杯程度が目安です。時々食べさせる場合は、過剰に心配する必要はありません。
1 昆布の表面をかたく絞ったふきんでふき、水につける。
2 そのまま冷蔵室でひと晩おき、うまみをじっくりと引き出し、昆布を取り出す。
麦茶ポットなどを使ってつけておくと、さっと使えて便利!
野菜スープ
※野菜…2~3種類(70~80g)、水…2カップ
1 キャベツや人参などくせのない野菜を小さく切り、水といっしょに鍋に入れ、15~20分煮る。
2 野菜がやわらかくなったら、ざるでこす。ざるに残った野菜は、裏ごししたり、きざんだりすると離乳食に使える。
だしや野菜スープは冷凍保存も
製氷皿に入れてキューブ状に凍らせ、型から出して密閉容器に入れて冷凍保存。少量使いに便利。
※保存は1週間が目安。
7、8カ月以降の「だし・スープ」
7、8カ月以降は動物性のかつお節や煮干しだしも。
かつおだし
※水1リットルに対しかつお節30gがめやす
1鍋に水を入れて中火にかけ、沸騰したらかつお節を入れ、弱火でアクを取りながら煮出す。
2 再び煮立つ直前に火を止める。かつお節が沈んだら、ざるでこす。
- ざる以外にコーヒードリッパーを使ってこしてもOK。
動画で「コーヒードリッパーを使っただしのとり方」を見る - 耐熱容器に水(2カップ)と花かつお(10g)を入れ、ラップをせずレンジで5分加熱してこすだけでもだしがとれます。
「だし」を使ったレシピ
煮干しだし
※水1リットルに対し煮干し25g(約7~10尾)がめやす
1煮干しは頭をちぎり、背からふたつに裂いてはらわたを取り除く(頭とはらわたをとることで、苦味やえぐみがなくおいしいだしに)。
2鍋に1の煮干しと水を入れ、30分ほどおいてから火にかけ、煮立ったら中火にしてアクを取りながら5~10分煮出し、煮干しを取り出す。(煮出さずに、水に煮干しを入れて半日ほど置くだけでも)。
離乳食に慣れてきたら、薄味を付けてもOK
7、8カ月以降、味を付けないとあまり食べないようなら、ごく薄味を加えてもOK。9~11カ月頃では、しょうゆ小さじ1/4(1食)、みそ小さじ1/4(1食)、塩0.2g(1食)がめやすです。