5、6カ月頃

初めての離乳食、栄養バランスを考えなければいけないでしょうか。

6カ月の女の子です。そろそろ離乳食を始めたいと思いますが、最初から栄養バランスなどいろいろ考えなければいけないのでしょうか?

お話: 管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)

最初は栄養バランスを気にしないで大丈夫。

離乳を始めてからの約1カ月間は、離乳食を飲み込めるようになること、食べ物の舌ざわりや味に慣れることが主な目的です。母乳やミルクから栄養はとれていると思いますので、いまは食べる量や栄養バランスについてはあまり気にせず、赤ちゃんが無理なく少しずつ離乳食に慣れていけるように進めていきましょう。

初めはなめらかなポタージュ状にして。

離乳食を始めるにあたって、まずは赤ちゃんが、離乳食を食べられる準備ができているかを確認しましょう。たとえば、支えれば座れるようになっているか、食べることに興味を示すようになっているか、などです。
最初は米のおかゆから始め、次に野菜、いも類、果物、そしてたんぱく質を多く含む絹ごし豆腐、白身魚、固ゆで卵黄へと進めます。食材は赤ちゃんのかむ力や消化機能の発達に合わせて、煮たりゆでたりしてやわらかくし、すりつぶしたり裏ごしして、なめらかなポタージュ状から始めます。慣れたら水分量を減らしてヨーグルト状にしていきます。

様子をみながら少しずつ進めましょう。

5、6カ月頃の赤ちゃんは、舌を前後に動かして食べ物をのどへと少しずつ移動させ、唇を閉じてゴックンと飲み込むことができるようになります。口の幅よりも狭い幅でくぼみの浅いフィーディングスプーンを使うといいでしょう。食べ物をのせたスプーンは下唇の上におき、上唇が下りてくるのを待って、まっすぐ引き抜くようにしましょう。
また、赤ちゃんが食べやすいように、お母さんがひざに抱っこしてあげて、赤ちゃんの上半身を少し後ろに傾けて食べさせてあげてください。
初めての離乳食。あせらず、様子をみながら少しずつ進めましょう。

※記事の情報は2020年10月現在のものです。