5、6カ月頃

離乳食がすすんだら母乳はやめた方がいい?

6カ月の男の子です。最近、離乳食を始めました。離乳食をたくさん食べてくれるのはいいのですが、母乳も欲しがってたくさん飲むので、食べ過ぎにならないか心配です。母乳は早く卒業した方がよいですか?

お話: 管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)

欲しがるだけ飲ませて問題ありません。

離乳食を開始して2週間以上たっていて、順調に進んでいるようなら、様子をみながら欲しがるだけ食べさせてかまいません。最初の2週間は、母乳以外の食べ物に慣れるために、離乳食の量は徐々に増やしたほうがよいでしょう。食後は母乳を欲しがるだけ飲ませます。離乳食を開始して1カ月たったら、離乳食を1日2回にしても大丈夫です。
8カ月頃までは、1日2回の離乳食と、母乳は離乳食後に欲しがるだけ、このほかに授乳のリズムに沿って飲ませましょう。「泣いたから」「あやすために」といった理由で間隔に関係なく飲ませるのではなく、睡眠、あそび、離乳食などの生活のリズムを整え、時間をある程度決めて飲ませましょう。

離乳食のあと、すぐに母乳が飲めないときは、1時間くらいして飲めるようでしたら飲ませます。離乳食をたくさん食べて、食後に母乳を飲まないようでしたら、離乳食の量は加減して、食後に母乳を飲めるくらいの量を食べさせてあげるよよいでしょう。

3回食になったら、離乳食のあとは水分補給だけでも。

9カ月頃から1日3回の離乳食にしていきます。3回食になっても、離乳食のあと母乳を欲しがるようなら、欲しいだけ飲ませますが、離乳食をよく食べ、母乳を欲しがらなくなったら、食後は湯冷ましや麦茶などの水分補給だけでもかまいません。そのほかは、授乳のリズムに沿って母乳を欲しがるだけ飲ませます。

食べられないようなら母乳を減らしていって。

赤ちゃんが飲むようなら、1歳までをめやすに母乳または育児用ミルクを飲ませましょう。その方が、必要な栄養素をとりやすくなります。
1歳を過ぎたら母乳やミルクを少なくして、1日200~400gの牛乳やヨーグルトに切り替えていきましょう。食事をしっかり食べられているようなら、1歳を過ぎても母乳を無理にやめる必要はありません。母乳のせいで食事が食べられていないようなら、母乳を減らしていってみましょう。

※記事の情報は2019年8月現在のものです。