子宮にいたときを思い出せる「抱っこ」が、一番安心できるのです。
心地よいお母さんのおなかのなかから外に出てきたばかりの赤ちゃん。ちょっとした音や風などにも、びくっとしていることでしょう。まだおなかの外の世界に慣れていなくて、いろいろなことがこわいのだと思います。
子宮という小さな空間の中でしっかり守られていた赤ちゃんは、重力だって感じたことがないし、そうっと吹く風さえも感じたことがないのです。お母さんから栄養をしっかりもらっていたから、おなかがすいたという感覚すらなかったのです。だから、子宮にいたときを思い出せる「抱っこ」をしてもらうと、とても安心できるのですよね。
少しでもラクな姿勢でのりきりましょう。
そうは言っても、生まれたばかりの赤ちゃんのお世話は本当に大変で、つらくなってしまう気持ち、よくわかります。「お母さんとくっついている」だけで抱っこの安心感が得られるので、少しでもラクな姿勢でのりきりましょう。
ソファーなどに浅く腰掛けるか、ベッドにクッションを多めに置いて座り、体が斜めになったその胸に赤ちゃんを寝かせてみてください。赤ちゃんがうつ伏せになるので、口元をふさがないように顔は横に。この姿勢は、赤ちゃんのげっぷも出やすく、呼吸も楽です。おなかもいっぱい、お尻もきれいなのに、抱っこしていないと泣きやまないというようなときに試してみてください。
おっぱいはほしがるままに。
赤ちゃんは、しっかり抱っこされることの他に、おっぱい(ミルク)を口で吸うことからも安心感を得ています。
この時期は、お母さんのおっぱいの分泌量を安定させるのにも大事な時期です。時間や間隔は気にしないで、ほしがるままにあげて大丈夫です。ちょっとむずかって、起きてきそうなタイミングであげれば、大泣きすることもなく、お母さんも焦らずあげやすいかもしれません。
※記事の情報は2014年12月現在のものです。