少し割りきって過ごしてみましょう。
赤ちゃんが成長し、いろいろなことに興味が出てきて、あそぶのがとっても楽しい時期なんですね。一方、いやなことは「いや」という意思表示もできるようになったのだと思います。親が「何とか食べてほしい」と悩んでしまうのも当然ですが、「成長する過程にはいろいろな時期があって、今は食べない時期なんだな」と思って過ごしてみてはいかがでしょう。
また、母乳やミルクを飲んでいるのでしたら、思っているよりも多くの栄養を母乳やミルクからとっているかもしれません。卒乳するまで様子をみましょう。
食事の時間が少しでもラクになるヒント。
このままよく食べるようになる時期を待ってもいいと思いますが、食事の時間が少しでもラクになるためのヒントを挙げます。
(1)生活のリズムをつくる
起床、食事、間食などの生活リズムを、できるかぎり規則正しくしてみてください。昼間は、外あそびも含めて、からだを使ってよくあそばせてあげましょう。
(2)離乳食作りに手間をかけ過ぎない
親の負担を減らすために、おとなの食事からの取り分けを多くしましょう。市販のベビーフードでもかまいません。1歳3カ月でしたら、調味料を使っても大丈夫ですし、じょうずに飲み込めているようなら、食物の舌ざわりやかたさも神経質になり過ぎなくても大丈夫。
(3)食事の時間は10分程度でもOK
追いかけても食べさせたい気持ちはよくわかりますし、絶対ダメということはありません。親は食卓にいて、戻ってくるのを待って食べられたらいいのですが、無理ならできなくても構いません。集中力を考えて、食事の時間として10分くらいで切り上げて片付けてしまってもよいと思います。
(4)その他 こんなことも試してみて
・いすに座らせたら、待たせない
・向き合う形で座るのではなく、親もとなりにすわって落ち着かせる
・子どもは足がプラプラすると集中できないので、足が床につく豆いすと座卓というスタイルにしてみる
・あそびがひと段落してから食事にする
・テレビは消し、おもちゃはかたづける
・おもちゃをどうしても持ちたがるときは、1つだけ食卓に置かせてあげるなど「納得して座れる」ようにしてみる
・食事時間は親の好きな音楽をかけることにして、親自身が落ち着く
どうか、保護者の方も無理のない範囲で参考にしてみてください。