おもちゃの貸し借りは高度な脳の作業です。
この時期の子どもは、自己中心的で所有欲が強いのが自然な発達の姿です。「わたしのものは、わたしのもの。あなたのものも、わたしのもの」、という調子で、見たものは全部ほしくなってしまいます。ですから「○○ちゃんに貸してあげて」というのも通じないことが多いでしょう。他の子も自分と同じおもちゃであそびたがっていることがわかる脳になるのは、4歳くらいになってから。それ以前はいったん自分の手元を離れたらそのままなくなってしまうと理解する子がほとんどですから、おもちゃを貸したがらないのは当然のこと。
児童館に行くときには、子どもをよく観察して、くり返し使っている「お気に入り」の絵本やパズルを持っていくのもいいかもしれません。