いまは“みんなと仲良く”より「自分と仲良く」の時期。
もともとの性格ということもあるでしょうし、いつもお母さんと2人だけの生活で子ども同士であそぶことに慣れていない、過去に怖い経験をした、などいろいろな要因があるかと思います。でもまだ大丈夫、心配はいりません。
社会性が芽生え、友だちやグループでいっしょに何かをしたくなるのは4歳半頃からで、今は自分をつくる時期なのです。「自己中心」が当たり前のそんな時期に「みんなと仲良くしなさい」「貸してあげなさい」と言われても、どうしてよいかわからないのです。
集中できる対象を見つけてあげましょう。
この時期に大事なのは、この子は何が好きなのか、繰り返しやっていることは何かを見つけ、好きなことに集中できる時間を与えてあげることです。それは水あそびだったり、コインを穴に落としてあそぶ貯金箱だったり、虫をいつまでもじーっと見続けることだったり…。そんなとき気をつけたいのは、集中している子どもに「何しているの?」とか「じょうずねー」などと声をかけて集中を邪魔しないことです。
「できた!」という感覚が芽生えることが大切。
「繰り返す」というのは、何かをマスターしようとするときに誰もがする自然な行為。子どもも何回も繰り返すことで、少しずつ自分の動きを洗練したり、その活動に必要な粘り強さなどを身につけていきます。それが小さな自信につながります。
お父さんお母さんは「できた!」という子どもをちゃんと認めてあげること、そしてお母さんといっしょにいるのと同じくらい楽しい対象を見つけてあげることです。そうした体験を積み重ねることで、子どもは自信を持ち、児童館や公園でも、おもしろいあそびをしている子どもを見つけたら少しずつ入っていけるようになるでしょう。
※記事の情報は2016年11月現在のものです。