発症の兆候が見られたら診察を受けて。
花粉症になると、スギ花粉が飛び始める2月頃からおとなと同じように、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、アレルギー性結膜炎などが起こります。また、ぜんそく、乳児湿疹、アトピー性皮膚炎が悪化するなどの症状が起こることもあります。花粉のシーズンに、いつまでも鼻水が止まらない、目をかゆそうにしているなどの様子が見られたら、花粉症を疑ってみてもいいかもしれません。つらそうな症状が見られたら診察を受け、その子の症状に合った薬を処方してもらいましょう。
1歳半~2歳
2歳の幼児です。このところ、やたらと鼻水が出たり、かゆそうに目をこすったりしています。熱は出ていないし、せきなどの症状もないのですが、花粉症ではないかと心配です。どのように対策をしたらいいのでしょうか。
お話: 小児科医 竹内 邦子(たけうち くにこ)
花粉症になると、スギ花粉が飛び始める2月頃からおとなと同じように、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、アレルギー性結膜炎などが起こります。また、ぜんそく、乳児湿疹、アトピー性皮膚炎が悪化するなどの症状が起こることもあります。花粉のシーズンに、いつまでも鼻水が止まらない、目をかゆそうにしているなどの様子が見られたら、花粉症を疑ってみてもいいかもしれません。つらそうな症状が見られたら診察を受け、その子の症状に合った薬を処方してもらいましょう。
治療に使うのは、効き目の穏やかな抗アレルギー剤の内服薬、点鼻薬、点眼薬などですが、赤ちゃんの場合はとくに、薬をどういうふうに使ったらいいかを確認することが大切です。お医者さんを受診せずに、自己判断で市販薬を使うことは避けましょう。
花粉症対策としていちばん大事なことは花粉に接しないことです。
<対策>
●外出は飛散の少ない午前中の早い時間に。また花粉予報を確認し、飛散の多い日の外出をひかえる。
●外出から帰ったときは、玄関に入る前に衣類についた花粉を払い落とす。
●布団や洗濯物は屋外に干さない。やむを得ず干した場合は、取り込む際に花粉をよく払い落とし、室内に持ち込まない。
強い治療薬が使えない赤ちゃんは、花粉を吸わない工夫を心がけ、生活の仕方そのものを見直してみましょう。
※記事の情報は2024年2月現在のものです。