指がしっかり動かせるようになったら、OKです。
箸を持つためには、箸を持つ指をきちんと動かせることが必要です。一般的には3歳半~4歳頃のことが多いですが、年齢ではなく、次のように指を動かせるようになったら、箸の正しい持ち方の練習を始めてみましょう。
・鉛筆やスプーン、フォークを3本の指でしっかり持てるようになっている
・親指と人差し指で丸が作れる
・じゃんけんのチョキができる
箸の長さは、子どもの手の大きさに合う長さのものにします。手首から中指の先までの長さより3cmくらい長いもので、3~4歳なら14~15cmが標準サイズです。滑りにくい材質のものにします。箸を使い始めたころは、必ず箸を持ったまま、くわえたまま歩かせないように気をつけてください。必ず着席した状態で使わせましょう。
箸で食べやすい食材を用意してあげましょう。
まずは、おとなが手本を見せながら持たせます。箸の片方は親指の根元にはさみ、親指と薬指で支えます。もう一本は親指の腹と人差し指ではさみ、中指で支えます。小指は薬指に沿わせて、しっかり箸を支えます。上の箸だけを動かして、箸先で食べ物をつかみます。
はじめは長い時間、箸を正しく持っていることはむずかしいので、スプーンやフォークも併用しながら部分的に箸を使うようにしましょう。トレーニング用の箸を使うのもよいですが、慣れてきたら早めに切り替えさせてあげます。
小学校にあがる頃までに使えるようになれば大丈夫です。
また、箸でつまみやすく調理されているものを用意してあげましょう。豆腐などやわらかすぎるものではなく、つまんでもつぶれないかたさですべりにくいもの、たとえば小房に分けて2cmくらいに切ったゆでブロッコリーや、2cmくらいの長さで、1cmほどに薄く切った生揚げ、煮た根菜類、切ったホットケーキなどがおすすめです。