皮膚トラブルの症状と対処法

あせも

首まわりや髪の生え際、手首の溝など、汗のたまりやすいところに赤く細かいブツブツが広がります。汗をこまめにふき、適度に冷房を使って汗が引く時間を作りましょう。汗をふくときは、ぬれタオルで軽く押さえるように。化膿して赤く腫れてきたら、早めに受診を。

おむつかぶれ

うんちやおしっこが刺激となり、炎症を起こします。汚れたおむつが長い時間肌にふれていないよう、取り替えはこまめに。肌が汚れたらお湯や石けんで洗いましょう。なかなか治らないときは、「カンジタ皮膚炎」である可能性も。治療方法が違うので、自己判断せずに受診を。

乳児湿疹

乳児湿疹は、汗やよだれ、ミルクやおっぱい、離乳食や肌の乾燥が原因でかぶれた状態。授乳前や離乳食前にワセリンなど保湿剤で口の周りを保護し、汚れたら軽く洗い流して再度保湿剤を塗って。赤くなったら受診を。

脂漏性湿疹

肌から分泌される脂などが原因で、頭皮や眉毛などにかさぶた状の湿疹ができた状態。入浴前にオイルを塗ってふやかし、その後シャンプーや石けんを使って指の腹でしっかりと洗ってから、保湿剤を塗っておきましょう。

教えて!Q&A

日ごろのケアで気を付けることは?
発疹の有無にかかわらず、スキンケアを毎日続けることが大切です。ポイントは次の3つ。
1 清潔にする(汗をかいたままにしない)
2 保湿をする(汗を流した後は、保湿剤をつける)
3 赤みやかゆみ(=炎症)があれば、治療する(受診する)
赤ちゃんの汗をふくときや、おむつを替えるときなど、肌の状態に注意しましょう。発疹が広がったり、かゆみがひどいようなら、皮膚科や小児科を受診してください。
肌トラブルでも石けんを使って大丈夫?
赤ちゃんの肌はデリケートで、皮脂の汚れがあらたなトラブルを引き起こすことも。1日1回は石けんでやさしく洗いましょう。泡はよくすすぎ、水分をふきとったあとは、保湿剤や肌トラブルに合った薬を塗りましょう。
アトピー性皮膚炎かどうか気になります。
アトピー性皮膚炎と乳児湿疹の見分けは月齢が低いうちはむずかしいもの。皮膚の炎症を抑え、治療の効果を高めるためには、どちらも「清潔」と「保湿」が大切です。かかりつけ医と相談しながら根気よくケアしていきましょう。

記事の情報は2024年8月現在のものです。