咀嚼(そしゃく)できていて、下痢などがなければ大丈夫です。
家では食べさせていないものを、保育園の給食で出されるとびっくりしてしまいますね。揚げ物については、1歳を過ぎていて、食べた物がちゃんと咀嚼でき、下痢などの症状が出なければ、与えても大丈夫です。
12~18カ月頃
1歳4カ月の男の子です。保育園の給食で、春巻きやコロッケなどの揚げ物などもふつうに出ているようで心配です。家でも家族が食べていると欲しがるようになりました。揚げ物はもうあげても大丈夫なのでしょうか?
お話: 管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)
家では食べさせていないものを、保育園の給食で出されるとびっくりしてしまいますね。揚げ物については、1歳を過ぎていて、食べた物がちゃんと咀嚼でき、下痢などの症状が出なければ、与えても大丈夫です。
①食べ慣れた食材を使う
②中までよく火を通す
③揚げ油はできるだけ新しいものを使う
④油の量が多くなりすぎないように、衣が少ない素揚げやから揚げにしたり、衣を薄くして作る
⑤食べやすい大きさにし、揚げたあとかたくなるようなら、だし汁など水分に浸す
といった点に気をつけるとよいでしょう。
揚げ物は味を覚えてたびたび欲しがるようになりやすいものです。保育園で食べたら、その日は家では揚げ物ではないおかずにして、揚げ物料理は1日1回以下にするのがおすすめです。
市販のお惣菜や外食での揚げ物は、
①衣などに何が使われているか、他のものを揚げたあとの油が使われているかなどがわからない
②かたさや味付けの濃さがおとなと同じ
③衣が厚く高エネルギーのものが多い
といった点から、1歳半を過ぎ、家庭や保育園の揚げ物に慣れてからがよいでしょう。最初は少量から食べさせ、食物アレルギーや下痢の症状が出ないか確認しながら増やしていくのが安心です。
揚げ物に慣れた1歳半~2歳頃の1回に食べる揚げ物の量は、市販のお惣菜なら、春巻きは小さいもの1本、コロッケ類は1/2個、鶏のから揚げは1個、エビフライは小2尾、フライドポテトはSサイズの1/3量程度がめやすです。
味つけが濃すぎないものを選び、衣が多いものは一部分を取り除き、食べやすく小さくしたりしっとりさせたりして、調味料はかけないかごく少量にしましょう。
※記事の情報は2022年8月現在のものです。