1歳半~2歳

牛乳をほしがってしまい、食事が進まず困ります。

1歳半です。おかわりするほど牛乳が大好きで、ほかの飲み物は嫌がります。食事中も欲しがり、食が進まないことも。水分補給も大切だと思うと、ダメとは言い切れず、困っています。

お話: 管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)

水分補給は、麦茶や水がおすすめです。

牛乳が大好きとのことですが、好きなだけ飲ませるのは控えたほうがよいですね。1日の乳製品の適量は、牛乳なら200~400ml(g)程度です。ヨーグルトなら同じ重さに(1カップ70gなら、70mlの牛乳と同じ)、チーズなら1/10 の重さに(スライスチーズ1枚なら、約150mlの牛乳と同じ)換算して考えます。ほかの乳製品も合わせて、1日の牛乳の量を考えてみてください。
牛乳は「食事の献立または間食の1品」として与えるようにし、水分補給としては水や麦茶を飲ませましょう。

食事中の飲み物は、よく噛まずに流し込む食べ方になりやすいです。

1歳半というと、奥歯が生えてきたばかりの時期です。噛んで食べ物を唾液と混じり合わせ、飲み込めるような形状になるまでよく噛むことを練習しているところですね。食事の途中に飲み物を飲んでいるときは、よく噛めていないものを水分で流し込むようにして食べていることもあります。食べ物を飲み込んだあとに水分は飲むように「もぐもぐごっくんしてから、お水を飲んでね」とお話してあげましょう。

あまりに牛乳ばかりだと、肥満や貧血につながることも。

牛乳は栄養価の高い食品ですが、健康に育つためには、いろいろな種類の食品を、適量バランスよく食べて必要な栄養素を摂ることが必要です。牛乳だけで必要な栄養素をすべて摂ることはできません。おなかがいっぱいになってほかの食品が食べられない、ということにならないよう、適量にしてあげたほうがよいでしょう。
また、もし牛乳をたっぷり飲んで、その上食事もしっかり食べた場合、エネルギーが多くなりすぎて肥満も心配されます。

それから、牛乳が含んでいる鉄の量は、100g中わずか0.02mgと少ないです。また、カルシウムとリンを多く含んでいて、腸からの鉄の吸収を悪くする複合物を作ります。
牛乳ばかり飲んで、鉄を多く含む赤身の魚や肉、鉄の吸収をよくするビタミンCを含む野菜や果物などをあまり摂らないと、鉄の摂取量も吸収率も少なくなり、鉄欠乏性貧血が起こりやすくなります。牛乳を水分代わりに飲むのは控え、1日の適量を意識しましょう。

※記事の情報は2019年8月現在のものです。