5、6カ月頃

帰省のための長距離移動が心配です。

5カ月の男の子です。初めていっしょに帰省をします。どんなことに気をつけたらいいでしょうか?

お話: 小児科医 竹内 邦子(たけうち くにこ)

車で移動する場合は、定期的に休憩を。

赤ちゃんは、きちんとチャイルドシートに座らせて(寝かせて)あげれば、遠出をすることも可能です。月齢に合ったチャイルドシートをしっかりとり付けて、シートベルトで体や頭部が不必要に揺れないようにし、いつも以上にゆっくり安全運転を。なるべくおとながチャイルドシートの隣に座るようにしたり、運転手ひとりだけのときは、赤ちゃんの様子に常に気を配ってください。泣くかもしれませんが、走行中はチャイルドシートから降ろしてはいけません。また、チャイルドシート内は冬でも暑くなりやすいので、1~2時間に1回は車を止めて休憩をとりましょう。

新幹線や飛行機の場合は、事前準備をしっかりと。

新幹線や飛行機には子ども連れへのさまざまなサービスがあります。新幹線は車両によって「多目的室」があり、その席の近くに座れると、赤ちゃんが泣いたときやおむつ替えなどがスムーズに行えます。また空港や飛行場にはキッズスペースの用意があるところも。出発までの時間しっかり遊ばせてから乗るとぐずり対策になります。 予約時に赤ちゃん連れであることを伝えると、子ども優先席などのサービスも受けやすくなります。事前にリサーチして、時間の余裕を持った計画をたてましょう。
いつものお出かけの用意に加えて、下記のような持ち物があると安心です。

【赤ちゃんが快適に過ごせる持ち物(一例)】
・赤ちゃんがあそべるおもちゃ(新幹線や飛行機では音がなるべく鳴らないもの)
・おやつや飲み物(※急な揺れによって、誤って気道に入りむせないように気をつけて)
・寒さ対策のケット
・汗対策のガーゼ
・授乳ケープ

また、飛行機移動の耳抜き対策として、おっぱいやミルク、水分を少量飲ませても大丈夫です。

急な体調不良に備えた持ち物も。

帰省先で急に具合が悪くなることもありますので、母子手帳、健康保険証やお薬手帳があると安心です。また、移動中に赤ちゃんが吐いてしまった、というケースも時々耳にします。余裕があれば、赤ちゃんや親の着替えがあるとよいかもしれません。

※記事の情報は2019年8月現在のものです。