5、6カ月頃

冬の赤ちゃんの服装、薄着にしたほうがいい?

6カ月の女の子です。冬は薄着をさせて丈夫に、とよく言いますが、赤ちゃんも同じでしょうか? まだ活発に動くわけではないので、外出時などはあたたかくした方がよいのかな、とたくさん着せてしまいます。

お話: 助産師・保健師 田中 淑恵(たなか としえ)

6カ月を過ぎたらなるべく薄着に。

幼稚園や保育園などでも、抵抗力をつけるため薄着を推奨しています。子どもはおとなよりも基礎代謝や体温が高く、まわりの温度に影響されてすぐに体温が上がります。動きが活発になってくる6カ月過ぎぐらいから「おとなより1枚少なく」が、服装の目安。これは夏も冬も同様で、子どもの背中を肌着の上からさわって、汗ばんでいるようであれば着せ過ぎです。
昼夜の区別ができてくる頃には、夜はパジャマを着せて、メリハリをつけます。靴下は室内では不要です。外出時は、脱ぎ着しやすいベストやカーディガンなどを着せたり、手足にはレッグウォーマーや、スパッツなどを併用して。子どものようすをみながら脱ぎ着させ、調整しましょう。

発熱時は、体温より様子をよく見て服装を選んで。

なお、発熱時にぞくぞくとして寒がる場合は、からだを温めます。反対に熱が上がって暑がるようでしたら、薄着にして冷ましてあげてください。発熱の温度がどのくらいかよりも、がくがくふるえて寒そうか、真っ赤な顔で暑そうか、などのようすをみて、服装を判断しましょう。
赤ちゃんはまだ体温を調節する機能が未熟なので、厚着をさせて包むと、からだの中に熱がこもってしまいます。汗を出す目的で厚着をさせないようにしてください。
また、汗をかいて、そのままにしておくと冷えてしまいますので、発汗があるときはこまめに汗をふいて、さっぱりさせてあげましょう。

※記事の情報は2021年11月現在のものです。