生まれたときに生えているのは産毛です。
産毛は妊娠3~6カ月頃にママのおなかの中で生え、胎内で赤ちゃんの頭を守る役割をしています。生後2~6カ月前後に産毛が抜けて「髪の毛」に生え変わっていきます。まだ細くてやわらかい髪の毛なので、薄く見える場合もあります。一方、仰向け寝で後頭部と枕とが擦れて薄毛になる「乳児期後頭部脱毛」の場合もありますが、寝返りができるようになるころには治まって、髪の毛が生えてくるので心配は要りません。
5、6カ月頃
6カ月の乳児です。髪の毛が薄いのが気になっていますが、大丈夫でしょうか。
お話: 小児科医 竹内 邦子(たけうち くにこ)
産毛は妊娠3~6カ月頃にママのおなかの中で生え、胎内で赤ちゃんの頭を守る役割をしています。生後2~6カ月前後に産毛が抜けて「髪の毛」に生え変わっていきます。まだ細くてやわらかい髪の毛なので、薄く見える場合もあります。一方、仰向け寝で後頭部と枕とが擦れて薄毛になる「乳児期後頭部脱毛」の場合もありますが、寝返りができるようになるころには治まって、髪の毛が生えてくるので心配は要りません。
産毛から髪の毛に完全に生え変わるのは3~4歳頃とされますが、赤ちゃんによって髪の濃さや伸びる速さは違います。また、生え変わりのタイミングで毛質も変化します。髪の毛が薄くてもずっとそのままではないので、成長を見守ってください。
赤ちゃんの髪の生え変わりには、新陳代謝が大きく影響します。頭皮に汗や汚れがあった場合には、沐浴や入浴時にしっかりと洗い流し、清潔に保つようにしましょう。
赤ちゃんの髪の毛は細くて抜けやすいのでなかなか伸びないと感じることがありますが、成長とともに髪の毛の質や量、伸びる速さが安定します。3~4歳を過ぎても生えそろわない場合は、かかりつけの皮膚科医や小児科医に相談をしましょう。
※記事の情報は2024年3月現在のものです。