からだが清潔になれば、シャワーでもOK。
入浴の目的のひとつは「からだを清潔にすること」です。きれいにすることが目的ですから、湯船につからずシャワーでも蒸しタオルなどで体をふくのでも問題はありません。おとなに比べて新陳代謝が盛んな子どもは、基本的に毎日からだを清潔にするのが望ましいですが、具合が悪いときは入浴や洗髪ができないことはありますから、そのあたりは実情に合わせてで構いませんよ。
1歳半~2歳
1歳10カ月の男の子です。なかなか湯船につかっていられず、からだが温まらないうちに出ようとします。シャワーだけでもよいかと思いますが、風邪が心配です。また、夏ほど汗をかかないので、頭を洗わない日があってもよいでしょうか。
お話: 助産師・保健師 田中 淑恵(たなか としえ)
入浴の目的のひとつは「からだを清潔にすること」です。きれいにすることが目的ですから、湯船につからずシャワーでも蒸しタオルなどで体をふくのでも問題はありません。おとなに比べて新陳代謝が盛んな子どもは、基本的に毎日からだを清潔にするのが望ましいですが、具合が悪いときは入浴や洗髪ができないことはありますから、そのあたりは実情に合わせてで構いませんよ。
風邪をひくのが心配、ということですが、湯船につからず温まらないから風邪をひくのではありません。からだを「冷えたまま」にしておくと、抵抗力が下がってウイルスに感染し、免疫力がウイルスの繁殖力に負けて風邪を発症するのです。
ですからこれからの季節は、風邪予防のため、湯ざめに気を付けてください。せっかく湯船につかって温まったからだを冷やしたり、かいた汗をふかずそのままにして冷えてしまう、といった状況を防ぎましょう。
お風呂上がりの脱衣所やリビングの室温を上げたり、濡れた髪の毛はそのままにせずしっかり乾かしてくださいね。
湯船につかるのを嫌がるとのことですが、お湯の温度はいかがですか。子どもがお風呂に入るときは温度に注目してください。冬は温度を上げるご家庭もあるようですが、子どもの皮膚はおとなより薄く、40度以上のお湯につかるとうるおいを保つ物質がからだの外に溶け出して、肌が乾燥してしまいます。湯船につからない原因のひとつにお湯の温度が熱すぎることもありますよ。
また、お風呂の直後に寝かせると、暑くて寝にくい、汗をかいて冷えることがありますから、少し落ち着いてから眠るとよいでしょう。
※記事の情報は2021年11月現在のものです。